検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:15,434 hit

《時渡編》 ページ8

「セレビィっていう名前であってる?」


流石に街中で名前を出すわけにはいかないから、森に入ってからオドシシに聞いた

こくりと頷く横顔はすごく真剣で

やっぱり人間には調べてほしくないみたい


「大丈夫。セレビィのこと秘密にするし、治療するのに必要最低限のことしか調べてないよ」


こちらをみたと思うと、にこりと笑った

正解みたい

あとの謎は

なんで深い怪我を負ったのか

なんでここのポケモンたちはこれほどまでに警戒心が高いのか

のふたつ

私は治療とかやってなんとか側にいることを許されたようなもの

まだ完全に信用はされてないんだろうなぁ

それから無言で森の中を歩いた


「セレビィ起きた?」


湖に戻って私に代わって看病をしてくれていたナゾノクサに聞いてみる

悲しそうに目を閉じて首を、いや、顔?体?

どこなのかわからないけど、横に振った

名前を知っていたことにすこし驚いていたけど、オドシシを見て何かを確認したのか、すぐに元に戻った


「看病お疲れ様、後は任せて」


頭を撫でて、きのみを口元に持っていく

ナゾノクサはあーんと小さな口をいっぱい広げてきのみを齧った

美味しい?と聞くと、大きく頷いた

やっぱりこの森は人間が足を踏み入れるべきところじゃないんだなと思った

《時渡編》→←《時渡編》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
36人がお気に入り
設定タグ:ポケモン , 女主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:重刄 | 作成日時:2019年10月29日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。