《時渡編》 ページ17
倒すんじゃない
倒さなくてもいいんだ
その手からセレビィを救出できればそれでいいんだ
「でんこうせっか!」
抱えているバンギラスの右手を狙う
セレビィに当たらないように至近距離の技しか打てないのが惜しいが、至近距離技にはでんこうせっかがある
簡単には捕まらない
そういえば、クロがまだ追ってこない
後ろを向くと、オドシシたちが相手をしてくれていた
気持ちがすごく楽になって、目の前の相手_バンギラスだけに集中できた
それから何回も技を出し合った
そしてついに
「セレビィ!」
バンギラスがセレビィから手を離した
落ちていくセレビィをキャッチし、イーブイと合流
オドシシの方へ向かう
追いかけてくるバンギラスを気にしながら走る
「オドシシ!セレビィは救出できたよ!街への入り口まで乗せてもらえないかな」
街への入り口というワードでピタリと動きが止まるオドシシ
「こいつらを外に出すだけ。セレビィは大丈夫。だからお願い。私を信じて」
こんな状況にしたのは人間
その同類である私を信じろと言われても難しいに決まってる
それはわかってる
でも
信じてほしい
そう伝えると、ムクホークを後ろ蹴りし、私に乗るように指示する
目的はセレビィだからここから逃げてしまえば他の子は狙われないだろうということで、他の子達にはリングマたちを任せた
ヒメグマがついていくというので、またイーブイをモンスターボールにもどして抱き上げた
セレビィとヒメグマをしっかり抱き直し、オドシシに合図を出した
オドシシはその合図を受け取り、思い切り走り出した
36人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:重刄 | 作成日時:2019年10月29日 16時