私の幼なじみ、強すぎる。【佐野万次郎】

仲良しさん ページ25

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「イザイザはイッチーみたいに女の人にしゃべりかけたりしないの？いっぱいいるよ、女の子」

「興味無ぇ。オマエこそどうなんだよ、その辺に男いるだろ。カッコイーとか思うわけ？」



「………？え……？何……？」



「何で心底訳が分からねーって顔してんだ、オマエから言い出したんだろ！」

「いや、なんで……？イザイザやイッチーがいるのに、なんで他の男の人……？」

「……真面目な感じでオマエに聞いたオレがバカだった」



またイザイザは海に向かって石を放り投げる。人にぶつかるからやめたほうがいいよイザイザ。



「ホンットオマエ、そーいうの疎いよな。まだガキだからか？オマエから聞いてきたくせに自分が一番興味ねーの何なんだよ」

「君のことが知りたかっただけだったので……」

「……そうかよ」



なんだかそっぽ向かれてしまった。
話しかけてもムシされたので地面にイザイザの顔を描いてたら「ヘタクソ」と言われ足で消されてしまった。悲しい。







「ワリーな、あまりにも海が綺麗でよ。つい突っ走っちまった」



「女のケツ追いかけてたくせに」

「そしてそのケツにフラれまくったくせに」



「えっ何でそんな辛辣なのオマエら」



「あとA、ケツって言うな「尻」って言え」と言われたけどケツはケツです。

なんでかホッペにでっかいモミジがついたイッチーは「まぁでっけぇ胸を沢山拝めただけでも良しとすっか」って言ってる。



「イザナ、オマエは行かねーの？ボインなネーちゃんいっぱいいんぞ」

「……キョーミ無いから良い」

「そーか、そーだよな。オマエにはもういるもんな？」

「はぁ？いるって何が！」

「おー怖。そんな怒んなよ、なぁA？」





「すごいこのヤドカリ、お家がハローキ○ィちゃん人形の残骸」





プラスチックのオモチャみたいなやつに入ってるヤドカリ。

つっついてたら2人の会話が止まってたのでそっちを見たら2人とも私を見てた。なんで？



「………ま、いつでもこんな感じのヤツだから頑張れよ。男はドーンと直球勝負だ！多分外堀から埋めたところで平気で抜け出すタイプだからコイツ」

「………」





「イザイザ、500円玉落ちてたよ。ケイサツさんのところ行く？」



「……行くわけねーだろ。来いA、その金でカキ氷食うぞ」

「わーイザイザ悪い子ー」

「うっせぇオマエの分買わねーぞ！」

「待って〜〜」





そんな私たちの様子を、イッチーは黙って見つめていた。



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