私、悟お坊ちゃまの “元” 専属メイドです。【呪術廻戦】

第67話「青き水面に映る」 ページ23

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そして時は動き出す＿＿＿＿＿＿



別に時間が止まってたわけじゃないけど。

先程の池に戻ってきた。私は悟お坊ちゃまに手を取られ、そして彼は片方の腕で少年の体を持ち地面に降り立つ。


地面は透き通った青色。昔のシ○ガミ様ってわけですね。そして無敵バリアーの恩恵と。



「ごめんごめん、待った？」



血塗れで池に半身を沈めていたジジイに、まるで恋人のように声をかけた悟お坊ちゃま。

マジでそういう性の癖でもあんのかなと不審げに彼の顔を見つめていたら繋がれた手にぎゅっと力が込められた。



そして笑顔の圧に見下された。
これは池に落とされるパターンなので必死に首を横に振って口を閉ざした。



「どこ！？ねぇここどこ！？」



そして一番ビックリして喚き散らしているのは少年である。
先ほど名を教えてもらった。「虎杖悠仁」くんとのこと。なるほど、この子が君の生徒で、やっぱり君は先生なのか。


………考えかけた思考を直ぐに捨てて、真下の池をじっと見た。

上からまたドぎつい視線を感じたので。
私は戦闘を経て成長する女。


ジジイは「ソイツは……！？」と何処か驚いたように声を上げていた。彼とジジイは知り合いなのだろうか？リアクションがそんな感じに思える。



なので悟お坊ちゃまを挟んでお隣の彼に「あのジジイ知り合い？」と聞くと、「いや、まっっっったく知らん」とすぐ否定された。

あんなん知り合いにいたら常に周りで人死にが出るよね。



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