私にだけクッッッソ厳しい潔くん。【ブルーロック】

情緒ぐるぐる ページ5

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「仲が良いんだな」



そう通りすがりに声を掛けてきたのは赤髪前髪三つ編みくんこと黒名くん。



このやり取り見てそう思えるんなら地球が滅亡するってなった時も絶対そのテンションでいろよ。



「躾の途中だ邪魔すんな黒名」

「この子ちょっとアレなもんで、こういう事普通に言っちゃうような子だから気にしなくて良いから」



「お前の主人は俺だ余所見してんじゃねえぞ駄犬」

「君とそんな仲になった覚えはないしなるつもりはない。情緒フラフラ二枚舌エゴイスト」


　


「仲が良いんだな」



「エッヤバこの監獄誰も話聞かないじゃん」


　


仲が良いんだな(納得)じゃないんだよ黒名くん。

その三つ編み引っ張って神社の鈴みたいに振り散らかせば目が覚めるんか。


　


「それで何が楽しみなんだよ」

「どうでも良い事だけしっかり覚えてんじゃん。言わないよ」


　


「ホラ」

「今日の夜にね、久しぶりにナギさんと一緒にゲームするのが楽しみだなって思ったの」


　


肉美味え(脳死)

A5ランクの松坂牛美味え(脳死)



食わされた肉を噛み締めるようにモキュモキュ頬張っていたら潔くんがこっちを見た。




「やんねーよな？」

「え？」



「俺がいるのに凪と遊んだりしねーよな？」



えっ怖……何その圧。

首を横に振る。ガッと片手で頰を摘まれた。



「やんねーよな？」

「ヒィ」



怖い。だから何だその圧。

再度首を横に振る。


　


「ならくれてやった餌吐け」

「エーーー」


　


独裁が過ぎる。餌って何。
お前人の吐瀉物処理してくれるんか？


グリグリやられながらもイヤだイヤだと頑として首を縦に振らず。



「何で？そんなに凪とやりてぇの？」

「やりたぁい……」

「ダメって言ったら？」

「それでもやりたいのぉ……」



「……何で俺の言うこと聞いてくんねえの」



寂しそうにポツリ。

潔くん……と言いかけたところで止める。
何で一瞬絆された感じになったんだ。



「潔くん、お願い……お互いのモチベの為にもやらせて？ね？」



下から見上げるように彼の顔を伺う。

兄ちゃんたちに強請る時みたいな技を使ってみれば、少しだけ潔くんの体が仰け反ったように感じる。



「ねえ、ダメ？」





「ぜっっったいダメ」



「こういう時って普通「オッケー👍」みたいな感じになるだろ」


　


常識を塗り変えろよ。



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