私、悟お坊ちゃまの専属メイドです。【呪術廻戦】

第9話「魅力の一手」 ページ9

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悟お坊ちゃまが年上の女性達(皺が目立ってるタイプ)に絡まれてる。



毎月開催される楽しい楽しい親族会。よっぽど悟お坊ちゃまが凄いのか可愛いのか性格が悪いのかおっと逸れた、とにかくそんな彼を崇め奉るような感じで親族会は盛り上がりを見せている。

神童とまで言われて死ぬ程ワッショイされてる悟お坊ちゃまは部屋へ帰って来ると高確率で綺麗なおめめは死んだ魚のように濁っている。



自由な時間は私と共にいる時くらいな彼の人生にちょっとだけ同情。普通に可哀想だなと思う。
特にこの私と一緒にいるってことが。彼の人生はオタクロード真っしぐらですな。



そして親族たちの帰り際、さっさと廊下を歩いてた悟お坊ちゃまが、綺麗な見た目大好き恐らく韓流ドラマめっちゃ見るタイプのオバサマ達に絡まれている。

そして「うちの娘と是非」みたいな感じで迫られてる。あの子あんな年でもうそういう感じ？愛人とかたくさん出来ちゃう感じ？



「玉の輿には持ってこいだな」

「少なくともお前みたいな教養のない凶暴なチンパンジーを好む趣味はねーよ」

「あっお帰りなさいませ悟お坊ちゃま。私は教養のないチンパンジーです」

「日付変わるまでずっと復唱してろ」

「玉の輿玉の輿玉の輿」

「………お前は自由だな」



ふと悟お坊ちゃまは呟いた。
同じ言葉を繰り返しながら悟お坊ちゃまの方を見れば、お坊ちゃまは無表情のまま庭の景色を眺めていた。



「いやよく考えたらお前になるなら溝鼠になった方がマシだな」

「ご自身の中で何を考えそして何を完結させたのか分かりませんが、私のチャームポイントはジョース○ー家よろしくこの腕の星型のアザです」

「どこからどう見ても腐りかけの林檎にしか見えねーよ」

「ほら、お坊ちゃまにはその目があるじゃないですか。ありのままの姿見ていいのよ」

「この目はそんな塵カスを視認するために存在するんじゃねーよ」



私の最大のセールスポイントがゴミカスで終わった。



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