第7話「地を這う者よ」 ページ7
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翌日。何故かミチョス先輩は辞めてしまったらしい。
嘘だろ。ミチョス先輩からティッシュ箱丸々借りパクしてる。まずい返せない。このまま貰っておこう。ヨシ!
そんなこんなでミチョス先輩とやるはずだった庭掃除を一人で決行。広すぎるよねこの庭。池埋めてテニスコートとか作った方がいいと思う。
「そこの貴女」
「……あ、私です?」
突然見知らぬオバサンに話しかけられた。
あっ多分悟お坊ちゃまのご親族様。悟お坊ちゃまみたいにふてぶてしい態度が何よりの証拠。ホウキ片手に頭を下げた。
「顔を上げなさい。……貴女よね、悟坊ちゃん専属の使用人って」
「はい」
「ふーん……貴女みたいなのがあの方の「お気に入り」ねえ」
上から下までジロジロ見られる。
先程まで木の下で掃き掃除をしてたので頭に葉っぱが付いていた。遊び半分で(もちろん誰もいない時に)紅葉の木に蹴りをかましたのでエライ事だと思う。あとこれバレたら悟お坊ちゃまにぶん殴られるな。墓まで持ってこ。
頭やら肩やらに付いた葉っぱを手で払ってたら鼻で笑われた。目の前の人物は、やっぱり私をよく思ってない系の親族様だった。
「見窄らしい子。貴女みたいなのが悟坊ちゃんの側に居れば、あの方の品位まで下がってしまうわ」
吐き捨てるように言われた言葉はスッと心の中に染み込んだ。
まあ確かに、否定はしない。
私と一緒にいたら変な知識が増えてしまう気がする。特にアニメゲームマンガの三拍子。あの子は最近ようやくデジ○ンアドベンチャーに興味を持った。
下を見てたらアリンコが地を這っていた。こんな暑い日に頑張ってるな。
「自覚はあるようね。ならさっさと、」
「何してんの」
「あ、悟お坊ちゃま」
彼女の背後に悟お坊ちゃまが立っていた。
気配を絶って立つなよ。『絶』が使えるのはゴンさん達だけで良いんだよ。
彼女も気付いてなかったのか「キャッ!」と可愛らしい悲鳴をあげていた。しかし推定年齢40オーバー香水頭から被ったの系オバサマの悲鳴である。正直無理がある。
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ツナ(プロフ) - 話しの内容がすごく好きでした (2021年1月2日 20時) (レス) id: 60d9289c8a (このIDを非表示/違反報告)
腐りかけの果物(プロフ) - どうもこんばんは、見直してたら腐りかけの林檎が出てきて改めて私の名前と一致かと思いましたが私の場合果物でした (2020年12月8日 20時) (レス) id: 4dd29108fd (このIDを非表示/違反報告)
なて(プロフ) - 給料どんどん減ってくの好きです。 (2020年12月7日 19時) (レス) id: e2a15ae5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ことこと - もう、pixivで書いてきたらどうですか・・・ (2020年12月2日 17時) (レス) id: 360ee8aa85 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一章完結おめでとうございます!!最後泣きました!2章がどうなっていくのかが楽しみです!! (2020年11月22日 15時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nny。 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年11月15日 10時