私、悟お坊ちゃまの専属メイドです。【呪術廻戦】

第18話「お子ちゃま風味」 ページ18

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「お坊ちゃまが消えた！？」
「あのアホと一緒だったらしいぞ！」
「今度こそ俺らの首が飛ぶ！五条家の方々に見つかる前に探し出せ！」



わ〜やっぱりてんやわんやしてる。

遠くの方でどったんばったん騒ぐ音とめちゃくちゃ焦った様子の声が聞こえてくる。



「愉快な連中だな。当の俺らはここにいるってのに」

「こんなん無理ゲーですよ。流石に私も罪悪感が」

「お前にそんな感情あんの？」

「いやただ空腹なだけでした」



ごぎゅるるる、と鳴った腹を押さえた。
結局チュロス食べれてねーじゃん。

悟お坊ちゃまは緩慢な動作(ダルそうともいう)で座布団に座り、机上に置いてあっためっさ高そうな和菓子の一つに手を伸ばす。



「ほらよ」


「え？っと」



投げ渡されたそれは、悟お坊ちゃまのおやつ。
えっえっ、いいの？いやいつも貰ってるけど、なんかちょっと不安。

まあ貰ったんなら食うけど。



「じゃあ、今度はもっとエグいジェットコースター乗るぞ」

「ブァフッ、嫌ですけど」

「撒き散らして喋んなぶっ飛ばすぞ」



思い切り噎せたらお坊ちゃまのご尊顔に口から発射した和菓子をぶちまけてしまった。

わー不敬罪不敬罪。ミチョス先輩からパクったティッシュを手に悟お坊ちゃまの側に膝をつく。



「………ん？付いてない？」

「説明してやっても良いけどちゃんと理解しろよ」

「めっっちゃ噛み砕いて、幼稚園児に説明するような感じで十文字以内にお願いします」

「無敵バリアー展開」

「なるほど理解」



死ぬほど分かりやすいなそれ。
子供の鬼ごっこで不意に使い出すやつな。



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