第13話「強制逢引」 ページ13
.
「お願いマジで嫌だ頼む。ほら高い高いしてやるから」
「このまま絞め落とされたくなきゃ連れてけ」
「ウグェェ」
悟お坊ちゃまの脇に手を入れ持ち上げたら私の首を掴み、器用に背後に回って首をロックしてきた坊ちゃま。いや殺人鬼。お前やけに手慣れてんな。
いやだから手加減なしのチョークスリーパーは死ぬって!!え?でもあのジェットコースター乗ったら死ぬよね?あれ、私の墓標はここに立つ系?
「死んだら絶対化けて出ます」
「あっそ」
「そんで毎晩悟お坊ちゃまの耳元で定期的に蚊の羽音を響かせてやるんだ」
「そん時は蚊みてーに殺してやるよ」
「私の恨みは深い。何度でも蘇る。あれだ、私って実は不死身効果授与されてるから」
「そんなバフあるわけねーだろ」
結局無理やりジェットコースターに乗らされた。
体が勝手にガッタガタ震え始めた私と違い、悟お坊ちゃまはどうでも良さそうにしながら景色を眺めている。
お隣同士ですがアレですね、手でも握っていいですか?
当たり前だが客は私と悟お坊ちゃましかいない。つまり死人は2人である。あれこれ五条家の大切な子殺しちゃったら私の家系根絶やしにされない?
「ウゴァッ!!今めっっっちゃ揺れたよね、ネジ何本かイかれてないこれ!?」
「かもな。こんだけ手入れされてねーんならいつぶっ壊れてもおかしくねーだろ」
「そんっっな軽い感じで恐ろしいこと言わんで!!!」
やはり呑気な感じで「高えな」と呟いた悟お坊ちゃまの目は綺麗な蒼色。目の前に広がる青空より澄んだ色してんななんて思もももももももももも
「ア"ア"ア"ア"ッッアーーーー!!!!」
急降下。つまり落下死。
ガゴン!!と音を立ててジェットコースター急落下。
この世のものとは思えない悲鳴を上げながら咄嗟に悟お坊ちゃまの手をぎゅっと握った。
醜い悲鳴を上げながら白目を剥いた私は、その手が握り返されている事には気付かなかった。
.
1259人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツナ(プロフ) - 話しの内容がすごく好きでした (2021年1月2日 20時) (レス) id: 60d9289c8a (このIDを非表示/違反報告)
腐りかけの果物(プロフ) - どうもこんばんは、見直してたら腐りかけの林檎が出てきて改めて私の名前と一致かと思いましたが私の場合果物でした (2020年12月8日 20時) (レス) id: 4dd29108fd (このIDを非表示/違反報告)
なて(プロフ) - 給料どんどん減ってくの好きです。 (2020年12月7日 19時) (レス) id: e2a15ae5f0 (このIDを非表示/違反報告)
ことこと - もう、pixivで書いてきたらどうですか・・・ (2020年12月2日 17時) (レス) id: 360ee8aa85 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一章完結おめでとうございます!!最後泣きました!2章がどうなっていくのかが楽しみです!! (2020年11月22日 15時) (レス) id: af1bba7450 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Nny。 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年11月15日 10時