14.授業ディザータ！ ページ13
3人が驚いた目をしてこちらを見るのを確認しつつ、サッとユウちゃんをお姫様抱っこして空間を教室に繋げる。
扉をくぐる前、3人の｢ずりぃぃぃぃ！！！！｣って声が聞こえた気がした。
咄嗟にB組に繋げてしまったので、教室は突然現れた僕らにびっくりした様子だった。
ぽけっとしてる彼女に首を傾げる。
｢……あー、君A組だったっけ。ごめんごめん、送るわ｣
わざわざ下ろすのも逆にめんどくさくなり、どうせなら教室までこれで連れてくか、とその体制のまま廊下へ出る。
教室に入っても彼女はぼーっとしてたから、空間転移魔法のせいで気持ち悪くなっちゃったかな、って思ったけどハッとして元気にお礼を言う彼女を見て大丈夫だなって判断した。
そっと彼女を下ろした辺りで、廊下から凄まじい足音が聞こえたからサッと退出してB組に戻る。
｢はー……遅刻ギリギリ。危なかったぁ｣
思わずそう言いながら席に着けば、隣の席のエペルが話しかけてくる。
｢Aクン今日遅いからどうしたのかなって思ったけど、今の、男らしくてかっこよかった…よ｣
｢あはは、ほんと？嬉しいな。ありがとう｣
─────
｢1時限目から体力育成とかどういうこと？｣
｢Aクンは運動…嫌い？｣
｢嫌いじゃないけど体力がないんだよね。あと先生が苦手かも。生卵って飲み物なの？｣
｢授業を始める！魔法士は筋肉がないとやっていけない！だからまずはグラウンド20周、その後に腕立て伏せ100回！｣
｢ほーらきた｣
｢けっぱるべね！｣
｢けっぱ……？｣
エペルの方言に首を傾げれば、｢頑張ろう……みたいな意味かな｣と教えてくれる。
｢なるほど、けっぱるべね！｣
方言で返せば、エペルが嬉しそうに頷く。
地獄の準備運動？を終えたあとは飛行術。僕は体力をほとんど使い切っちゃってて木陰でこっそり休んでたんだけど、エペルがすごい。
体力底なしお化けか？？
もうほうきをビュンビュン乗り回してるからびっくり。あと、あの人もすごい。獣人かな、デカい。耳がもふもふ、触りたい。
｢昨日のレオナさんたちよりしっぽとかふわふわだな………｣
昨日触れなかった分、あの人と仲良くなったら触らせてもらおうと決意していたら1時限目は終わっていた。
────
そんなこんなで2時限目、3時限目、と終えたところで。魔法薬学室に移動しようとした時だった。
中庭を横切る毛玉を見つけたのは。
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ゆる(プロフ) - ほんとに面白いですね!続きが楽しみです!無理のない程度で更新がんばってください!応援してます! (2023年1月1日 0時) (
レス) @page27 id: 6719ad2600 (このIDを非表示/違反報告)
時雨ですな(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！更新頑張ってください！！ (2021年6月23日 7時) (レス) id: 9e0511f770 (このIDを非表示/違反報告)
ロイミー(プロフ) - つみきさん» ありがとうございます！励みになります、頑張ります！ (2020年6月7日 14時) (レス) id: 6a770a8d65 (このIDを非表示/違反報告)
つみき - 続編おめでとうございます！お話がすごく好きで、引き込まれます。頑張ってください！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: da29838e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロイミー(プロフ) - りいなさん» ありがとうございます！更新頻度は下がりつつありますが精一杯頑張ります！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: 6a770a8d65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロイミー | 作成日時：2020年6月6日 20時
