21.昼食ギルティ！ ページ21
｢ま、まぁ……そんなわけでディアソムニア寮は少し特殊な奴が多いイメージだな。魔法全般に長けた優秀な生徒が多い｣
｢寮長のマレウス・ドラコニアは世界でも5本指に入る魔法士と呼ばれてるくらいだ｣
｢(あ、またマレウス・ドラコニアさんだ。聞いたことあるようなないような微妙な感じだったけど、5本指に入るんじゃあ聞いたことあるよね)｣
以前自分の中にあった違和感の正体をトレイ先輩の言葉で確信する。納得したように頷く僕を置いて、話は思わぬ方向に向かう。
｢マレウスくんは正直、ヤバヤバのヤバだよね。つか、それを言うならうちの寮長も激ヤバなんだけど〜｣
｢ほんっとにな！タルトを1切れ食ったくらいでこんな首輪つけやがって。心の狭さが激ヤバだよ｣
そんなことを言うエースを軽く咎めようと口を開くが、後ろに立つ彼の姿を見て口を噤む。そして、慌てて先程の法律を思い出して席を立った。
｢？ なんだよ、A。急に立ったりして｣
｢ふうん？僕って激ヤバなの？｣
｢そーだよ。厳格を通り越してただの横暴だろ、こんなん｣
リドル先輩はいつもより不機嫌そうに眉を顰めているが、エースは気づかず爆弾発言ばかりしていく。
｢エース！後ろ！｣
｢でぇっ！寮長！｣
デュースが教えて、ようやく彼の存在に気づくがもう遅い。少し、ご立腹のようだ。
｢おっと、リドルくん。今日も激ヤバなくらいかわい〜ね♪｣
｢ふん。ケイト。あまりおしゃべりが過ぎるとそのよく回る口ごと首をはねてしまうよ｣
｢いやいや、勘弁してよ〜！｣
ケイト先輩のおべっかも通用しないらしい。いつも通用してるのかは分からないが。
｢ふな゛っ！？コイツ、入学式でオレ様に変な首輪つけたヤツだゾ！｣
この空気でそんなことを口走るグリムに思わず頭を抱える。どうして今そんなことを言っちゃうの。それに首輪は首輪でも変じゃないし。
｢キミたちは、昨日退学騒ぎになった新入生か｣
｢人のユニーク魔法を｢変な首輪｣呼ばわりするのやめてくれないかな｣
先輩は退学撤回とかについて思うところがあるみたいだった。エースが｢顔に似合わず、言うことこっわ……｣と言ってるみたいだ。
｢学園長はキミたちを許したようだけど、次に規律違反をしたらこのボクが許さないよ｣
｢………あのー、ところで寮長この首輪って……外して貰えたりしませんかね？｣
首輪の存在を思い出したのか、愛想よく言う。
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ゆる(プロフ) - ほんとに面白いですね!続きが楽しみです!無理のない程度で更新がんばってください!応援してます! (2023年1月1日 0時) (
レス) @page27 id: 6719ad2600 (このIDを非表示/違反報告)
時雨ですな(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！更新頑張ってください！！ (2021年6月23日 7時) (レス) id: 9e0511f770 (このIDを非表示/違反報告)
ロイミー(プロフ) - つみきさん» ありがとうございます！励みになります、頑張ります！ (2020年6月7日 14時) (レス) id: 6a770a8d65 (このIDを非表示/違反報告)
つみき - 続編おめでとうございます！お話がすごく好きで、引き込まれます。頑張ってください！ (2020年6月6日 22時) (レス) id: da29838e5a (このIDを非表示/違反報告)
ロイミー(プロフ) - りいなさん» ありがとうございます！更新頻度は下がりつつありますが精一杯頑張ります！ (2020年6月6日 21時) (レス) id: 6a770a8d65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ロイミー | 作成日時：2020年6月6日 20時
