147話 side潤 ページ47
ニノは俺らに迷惑かけてるって思ってるみたい。
まさか、俺は迷惑だなんて思ってないんだけどね。
でも俺が今のニノだったら迷惑かけてるなって思っちゃうかもね。
正直、嬉しいんだよ？
だって、あの一匹狼的なニノが同い年の俺に甘えてくんだもん。
ほっとけないよね。
車の中でもみんなの心配ばっかしてんだ。
ごめんね、って。
でもちらっとバックミラーを通して後ろを見たら。
リーダーに手、握ってもらってんの。
リーダーにはちゃんと甘えてるみたい。
よかったよ。
潤「さ、着いたよ。車停めてくるからリーダーと先、上がってて」
智「じゃ、降りよ、ニノ」
和「うん、潤くんありがとう」
潤「どういたしまして」
そのまま安全運転だけど急ぎめで車を停めにいった。
ニノの家、久しぶり。
そのままオートロックをすり抜けて、ニノの部屋がある階へ。
智「あ、松潤。入って？」
ここはお前ん家かよって突っ込みたくなったわ。
でも入ってみてびっくり。
すげぇほこりっぽい。
潤「ねぇ、ちょっと窓開けない？ほこりすげぇよ？」
和「だね。よいしょっと」
智「ああ！ニノは座ってて」
和「でも…」
潤「いいから。ほら、窓少ねぇし、すぐ終わるから」
和「うん、ごめんね？」
智「いいよ」
リーダーと手分けして窓を開けた。
和「寒いね…」
そう言うと思って。
潤「はい、これ。寝室にあったの勝手に持ってきちゃったんだけど」
和「お、何から何までありがとう」
潤「全然」
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作者名：美菜子 | 作成日時：2015年11月19日 0時
