雪の花ー2ー

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「きゃーー！！」


グクに水と取ってもらい蓋まで開けてから私に渡してくれたところで会場が盛り上がり始めた


『なになに』
JK「ほら、集中しろよ、水こぼれる」


「ぎゃあーーー！」


『ほら、なんかあるんだよ』
JK「水を飲みたかったんじゃないの？」
『うん』
YG「お前らが抜かれてるからだろうが」
JK「は？」


オッパに言われてモニターを見てみれば、私とグクのやりとりが大画面に写ってた


『え、そんなに変なことしてたっけ』
JK「いや、水を与えてただけ」
JN「とりあえずアピールでもしておけば」


オッパにそう言われグクに手を取られてハートを作らされた


『あーあ、また刺されるかも』
JK「縁起でもないこと言うな、」
『ごめん笑』


その後も度々私たちが抜かれれば会場に悲鳴が上がって、もう大人しくしようと心に決めた


「そして今年の最優秀女性歌手賞は、、、、A！！」


『え、私？』


まさか今年も呼ばれるとは思ってなかったから全然準備してなかった


JK「早く行かないと」
『あ、うん、待って私腰抜けてるかも』
JK「はぁ？笑」
『はは、』
JK「仕方ねぇな」
『うわ、待って、怖い怖い』


今日イチの悲鳴が鳴り響いた


『流石に恥ずかしいんだけど』
JK「動けないんだから仕方ないだろ」


今はというとグクにお姫様抱っこされながらメインステージに移動してる。しかもわたしたちは結構後ろの方の席にいたから距離が長い


『もうなにも話せないと思うんだけど』
JK「それは絞り出して言えよ」
『絞り出した言葉でいいんだ』
JK「言わないよりまし」
『確かに笑』


いつもなら思いっきり投げるのに流石に今日は優しく丁寧に下ろしてくれてトルフィーをもらってスピーチをする

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