▪️ ページ49
ゆっくり立ち上がる潔が何を思ったのか俺の頬を潔手により包みこまれた。
「な、A。いまの俺どう見えてる？」
『え？ちょっと、いつもよりかっこいい、かな。』
そういうと近かった顔がもっと近づきキスされるんじゃないかなって思って反動で目をつむってしまった。
「お前のことラブの方で好きっていったら怒る？」
『怒んないけど…けど…うわえっと言葉が出てこねー！！』
目を開けて答えるといつもの潔とは考えられないほどクールというかそんな感じの顔をしていてドキッとする。
「同性だから、やっぱ駄目か。」
そーだよなぁ、なんて力なく笑い、するりと離れてしまう手。
自転車が転げていたのを立て直そうとする潔の手をぎゅっと掴む。怖くて下を向いたまま今度は俺が黙ってしまった。
『…』
「A、なんか、そんなことされたら勘違いすんだけど。」
『いいよ、別に。』
「...俺がよくねぇんだわ。」
また自分が平然を保とうとしているのか乾いた笑みをこぼしているが少し声がつっかえていて泣きそうだなって聞いていてわかる。
俺は潔がすき。これが友達として好きなのか、または違うのかもしれない。ただの友情なのか。
だけど、だけどさ、
『俺、バカだから潔の気持ちは理解できないけどさ、』
なにも言わないけど、顔が辛そうだよ潔。言わないでって顔してる。でも俺は優しくないからお前の目を見てちゃんと言うよ。
『俺は多分潔のこと、すき。』
「それは友達とかチームとして、だろ。」
『そうかもしんねぇけど、なんか、他のやつとは違うんだよ潔はさ。
他のやつには優しく笑うのに俺には困った感じで笑うのとか、正直めちゃくちゃ嫉妬してる。』
え、？と驚く潔。
『だから潔俺は＿＿＿』
「まって！！俺が先に言いたい！！まって！」
口に手を当てられ黙るしかなくなる。もごもご。
「俺、Aが好き。サッカーよりも、きんつばよりも好き。」
『喜んでいいのかわからん例えやめて。』
潔らしい例え方だなっと思うと同時にかわいいな。なんて思う。
「こここんな俺だけどさぁ…つ、付き合ってくれますか…？」
俺の中の答えはひとつだ。コイツが後悔しても絶対離れてやんねぇ。
『＿ああ、もちろん。俺はもう潔のもんだよ。』
泣きそうになりながらも抱き締めてくる潔。抱き締め返せば、
「うれし…な、キスしていい？」
小さく笑う俺にサッカー青年はそっと優しくキスを落とした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 125人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
わわわ(プロフ) - jやよさん» わーい！！jやよさん、いつもありがとうございます！！！！他人に応援されるのはやっぱ嬉しいですね...へへへ...頑張って更新していこうと思います〜！！ (2023年2月9日 21時) (
レス) id: 3d85c557d8 (このIDを非表示/違反報告)
jやよ - 続編おめでとうございます！これからも応援させていただきます！無理しない程度で頑張ってください！ (2023年2月9日 5時) (レス) id: 7c8c23da7c (このIDを非表示/違反報告)
餅太郎0409(プロフ) - わわわさん» わ〜！！ありがとうございます！楽しみにしてますね！ (2023年2月6日 23時) (レス) id: 2ec7772a57 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ(プロフ) - 餅太郎0409さん» リクエストありがとうございます！！！なんかえっっ、な作品が書けそうなのでR18のほうにて投稿させていただいてもいいですか...？へたれ世一、かわいいですね...（確信） (2023年2月6日 22時) (レス) id: 3d85c557d8 (このIDを非表示/違反報告)
わわわ(プロフ) - jやよさん» いえいえー！こちらこそいつも助かっております！！千切くんは懐いたあいてにはどろどろに糖度高めの愛を注ぎそうだなって^^尊いと言っていただけて嬉しいです！モチベがめちゃくちゃ上がりました。大好きです。 (2023年2月6日 22時) (レス) id: 3d85c557d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モヨモヨ | 作成日時：2023年2月1日 1時
