サイダー１滴分【ブルーロック】

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「やっぱお前GKヘタクソだよな。やめたら？」

『し...いえなんでも。努力します。』

死ねと言いそうになったところを寸のところで止める。ガマンガマン。

「努力してこれなら才能ないんじゃないか。おーいネス、もう一回やるぞ。」

あ〜〜腹が立ちますね。すぐアナタのボールぐらい止めれるようになりますから。人の体の稼働範囲くらい勉強してるんですよ？何も知らないお前が僕に指図する義理はありません。

なんて、口が外れても言いませんけど。

『大丈夫、大丈夫。絶対できる、できていなかったらここにはいない。』

昔、小さい頃にコーチから言われた言葉ををお守りのように大切にしている。この言葉を言うだけでなんだかスッキリします。

『ちょっとだけ、ちゃんとアナタたちのこと見ておきます。』

聞こえてないだろうがこれはお前らの動きを予測してやるからなという意味である。

「ネス」

「はいカイザー」

きたきた、さあどう来る？青い薔薇(ブルーローズ)

さっきほどの動きではないことは確か。そのまま正面か、まわってくるのか。＿＿このつま先の感じならまわってきそうだな、と思い体勢をかえる。

やはりまっすぐではなく、野球とかでいう変化球？そこら辺の知識はまったくないのでわからないが、きっと僕よりも高いところ、一番遠い所を狙っているのだろう。

綺麗なシュートだなぁ、なんて呑気に考えながら予想通りの動きでやればできるじゃん、なんて自分で自分をほめる。

＿＿＿あ、ギリギリ届かないかも。
そーいえば諦めたらそこで試合シューリョー！なんて日本の人がいってたな。よくわかんないけどきっと日本人だからいい意味！

できるだけ高く、と思い今までに一番高いジャンプをしたんじゃないかな。手にボールの感触、そのあとすぐにコートへ出ていってしまった。

あれ、もしかして止めれましたか？

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