サイダー１滴分【ブルーロック】

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乾かし終わったぞ、とにーちゃんはスイッチを止めて最後に撫でてくれる。へへ...

『もっと撫でて』

「わかった わかった、よしよし。」

撫でてくれるにーちゃんの顔はいつもより優しい。
撫で終わるとなれようとするからぎゅっと抱き締める。

そのあとにちゅ、とほっぺたにキスをする。

『もーちょっとだけ...』

「...ん」

にーちゃんも抱き締めてくれる。

きっと他人にこんな光景を見られればブラコンとか言われちゃうけど、にーちゃんが大好きだから仕方ない。

...にーちゃんは彼女とか、つくらないのかな。
ふとそんなことをよく思う。確かに悲しいけど、にーちゃんが幸せならいいかなって。

ドキドキとにーちゃんの心臓の音が聞こえる。

抱き締めはじめてちょっとしてから首辺りににーちゃんが顔を埋めてくる。
にーちゃんも甘えたいのかな。首にかかる髪の毛が少しくすぐったいや。

『ふふ、にーちゃんくすぐったい。

頑張ってるにーちゃんもよしよし。』

撫でるともっと、と言うように抱き締める力を強くなった。
なでなでしてるとふと首にチクリとした痛みが走った。

『いっ、なぁに？なんか痛いや。』

「...Aはずっと俺から離れないか？」

そんなことを言われるが答えは一択だ。

『うん、ずっと一緒。蘭世おにーちゃんが素敵なお相手が見つかるまで、一緒だよ。』

「そうか。」

柔らかく笑うにーちゃんは俺を大事なものを閉じ込めるように、逃がさないようにという思いがこもった視線をむけていたとおもう。

それよりさっきの首の痛みはなんだったのだろう。

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