片目の見えない山田兄弟の妹【ヒプノシスマイク】

疑問に思うこと ページ33

午前9:45
約束の時間の15分前。


A｢早く着きすぎたかな｣


そう。今日は幻太郎とのデート。
サロペットのワンピースにウェッジサンダル、ヘアセットは前髪をネコのヘアピンで止めただけ。
あ、メガネもかけてます。

少しでも女の子らしくなれるようにと一にぃや乱数さんに相談し、自分で買った。

乱数さんは｢僕に言ってくれればキミに似合う服作ったのに〜｣と頬を膨らませていた。

でもそれはできない。またの機会にそれはお願いすることにしようかな。


??｢おや、お嬢さんがこんなところで何をしているのですか｣

A｢あ、お連れの方を待ってて……｣


見上げながら話していたが、私は言葉を失った。
だって、その人は……


??｢ほぅ、貴方が待っているのは、『夢野幻太郎』という男ではないですか？｣


キャスケットの帽子と丸メガネをかけている夢野幻太郎、本人だった。

けれど、あの告白された時もだが、どうして帽子とメガネを？と疑問に思ったが、すぐに疑問は解けた。
彼は有名作家でもあり、ラップバトルでも名を上げる“Fling Posse”のメンバーでもあるわけで、変装…という服装なのだろう。

それにしても、やっぱりオシャレな人だと改めて思った。


夢野｢……ふむ｣


なんだか彼がじっと私を見ていることに気づいた。


A｢あの、何か……？｣

夢野｢あ、いえ。
…メガネをかける姿を見るのは初めてで、こう…かけない時と違うと言いますか…｣

A｢…変、ですか？｣

夢野｢ええ、変ですね｣

A｢え！？｣


そんなにハッキリ…とショックを受けた瞬間、｢嘘ですよ｣といういつもの言葉。


夢野｢メガネをかけてる姿も、素敵ですよ。｣

と頬に手を添えてくる幻太郎。

私は恥ずかしくなって頬を赤らめた。


幻太郎はすぐこういうことをしてくるんだから///

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