運命に目を背ける少女 Part2 【ヒロアカ】 (ページ6)

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もがくページ6

第二関門。それは岩と岩の間に張り巡らされた縄だけが道を形成していた。落ちたら、さすがに死にはしないだろうが多少のリスクはあるだろう。
でも...

｢少し大袈裟だな。さて...(パチンッ) 『跳躍』｣

私は個性で跳躍力を何倍にも引き上げた状態で縄を無視し、岩と岩の間を飛び越える。

｢さあ、先頭は難なくイチ抜けしてんぞ！！｣

さすがだな、轟くん。まぁ、私もすぐ後ろにはいるのだけれど。

｢クソがっ！！！｣

げっ...
振り返るとかっちゃんが迫ってきてるのが分かった。そういやかっちゃん、スロースターターだったな。

『先頭が一足抜けて下はダンゴ状態！
上位何名が通過するかは公表してねえから安心せずに突き進め！！

そして早くも最終関門！！
かくしてその実態は＿＿＿＿一面地雷原！！
怒りのアフガンだ！！地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ！目と脚酷使しろ！！
ちなみに地雷！威力は大したことねえが、音と見た目は派手だから失禁必至だぜ！』

『人によるだろ』

つまり、前の人ほど不利ってことか。
どうしようか...
そろそろ、何かしら五感感覚が低下してもおかしくないんだけれど...

｢エンターテイメントしやがる｣

｢はっはぁ俺はー関係ねー！！
てめェ宣戦布告する相手を間違えてんじゃねえよ｣

かっちゃんが個性を使って轟くんと私を追い抜いた。やばっ...！

｢テメェもだA！俺の前に出んじゃねぇ！クソが！！｣

『ここで先頭がかわったー！！喜べマスメディア！お前ら好みの展開だああ！！
後続もスパートかけてきた！！だが引っ張り合いながらも...先頭3人がリードかあ！！？』

あー...思ってた以上に2人が厄介すぎる。
さっきからかっちゃんが私に個性使わせないように指を警戒してるから思ったようにいかないな。

『先頭、爆豪･轟･万能！！最終関門を今抜けそうだが____...』

BOOOOOM！

『後方で大爆発！！？何だあの威力！？
偶然か故意か_____A組緑谷！爆発で猛追...っつーか！！！』

｢えっ！？デク！！？｣

『抜いたあああああー！！！』

頭上には、私の大好きな彼が、一番になるために必死でもがいていた。