何でもアリ ページ5
｢入試ん時の0P敵じゃねぇか！！！多すぎて通れねえ！！｣
｢一般入試用の仮想敵ってやつか｣
｢そうみたいだね。大きいなー｣
｢(せっかくならもっとすげえの用意してもらいてえもんだな)クソ親父が見てるんだから｣
轟くんはそう呟き、仮想敵を凍らせた。あ、でもコレ...
｢あいつが止めたぞ！！あの隙間だ！通れる！｣
｢やめとけ。不安定な体勢ん時に凍らしたから...倒れるぞ｣
あ、やっぱり倒れた。結構派手にいったな...
『1-A 轟！！攻略と妨害を一度に！！こいつぁシヴィー！！！』
｢人間ナドブットバセ！｣
｢あー、(パチンッ) 邪魔｣
私が指を鳴らすと、襲いかかろうとしていた5体ほどの仮想敵が動かなくなった。
｢はい、命令ね。私と...あとA組以外の人たちの足止めをして。よろしくね｣
すると、仮想敵は回れ右をして他のクラスの足止めをし始めた。いわゆる洗脳個性。まぁ、もって15分ぐらいだろうけど十分だろう。
『1-A 万能！！仮想敵を止めたかと思いきや言うこと聞かせて他の妨害しやがった！こいつはクール！！けど、自分のクラスには手ぇ出さねぇなんて優しいな！！』
うーん...そこには触れないでほしかった。
にしても、もっと面白くしてほしいもんだな。
｢...走るの面倒だな、飛ぶか(パチンッ)｣
私は、体力を温存するために自身を浮かした。
『ワァーーオ！万能のやつ飛びやがったー！！アイツの"個性"何でもアリかよチクショー！』
｢(先行かれてたまるかよ)｣
『1-A 爆豪、下がダメなら頭上かよー！！クレバー』
他にも続々と、特にA組がリードしている。
『一足先行く連中、A組が多いなやっぱ！！』
『他の科やB組も決して悪くはない！万能による妨害から外れてるのもあるだろうが、ただ...』
｢立ち止まる時間が短い｣
んー、どうしようかな。今ここで全力出すのはまずいし...
『オイオイ、第一関門チョロイってよ！！んじゃ第二はどうさ！？落ちればアウト！！それが嫌なら這いずりな！！
ザ･フォーーール！！！』
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作者名：夢桜 | 作成日時：2019年3月20日 20時
