記憶を亡くした君へ、一輪の華を【松野一松】 (ページ1)

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目を覚ました時

私は病室のベッドの上だった。

母｢よかったっ……｣

父｢っ……｣

父は静かに私の手を握り
母は崩れるようにように私の側で泣き出した。

何があったのか……さっぱり分からない

貴方｢っ……うっ｣

そんなこと考えてたら身体中に激痛が走った

頭、背中、うで、あし、

今まで経験したことないくらいの痛み

貴方｢うっ……い……たい｣

振り絞って出した声は小さかったが母には聞こえてたようで

直ぐにお医者さんを読んできた

医｢すぐ鎮痛剤投与しますね｣

投与されて数分後、痛みが引いてきて楽になってきた

まだ状況が理解できない中、私は母に問うた

貴方｢母、さん…私……なん、でここに…？｣

母｢…え…なにも覚えてないの？｣

びっくりした様子の母

貴方｢え…？覚えて、ないって…｣

どういうこと？

母｢美沙、事故にあったのよ？覚えてないの？一松くんの所に行くって言って向かってる最中…｣

貴方｢事故……｣

そうだったんだ……

いちまつくん……？

貴方｢いちまつくんって…だれ？…私、そんな友達、いないけど…｣