愛を謳え【刀剣乱舞】 (ページ9)

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番外編：きみのこえ　ぼくのうたページ9

これは、童子切が深く永い眠りにつく前のちょっとした話。

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その日は燃えるように熱い夏の日だった。

燭台切と歌仙は、昼餉である冷やし中華の準備をしていた。

燭台切が汁の味見をしようとしたその時＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿、

「わぁーーー！きょうはひやしちゅうかなんですね！どうじぎり！きてください、きょうはひやしちゅうかですよ！」

いきなりの今剣登場で燭台切は汁を吹き、歌仙はゆでていた麺を誤って思い切りいれてしまった。

『こら、駄目じゃないかいまつる君！まだ髪がしっかり乾いていないだろう。それに二人は昼餉の準備をしているのだから、邪魔しちゃいけないだろう？ほら、戻ろうか。

嗚呼、二人ともごめんね。畑仕事を短刀の子たちとやっていたんだけど、其の侭遊ぶことになってしまってね…。汗もかいたし、泥も付いたから湯浴みして、まぁ今に至るんだけど…ほんとにごめんね。じゃあ、昼餉、楽しみにしているよ。頑張って！』

今剣を抱え童子切は優しく笑って厨から速足で去った。

残った二人はお互い苦笑いをして昼餉の準備を再開した。

～昼餉時～

「童子切さん！今日はボク達短刀と食べてくれるんでしょ！」

「あ、あの、童子切、さん。と、隣で食べても、良いですか…？」

乱藤四郎と五虎退に手を引かれ、童子切は席についた。

童子切の右隣には愛染国俊、左隣には五虎退、そして向かいは乱、その隣は薬研、太鼓鐘貞宗。

いただきます、と全員が声を合わせた後、それぞれは食事を始めた。

一方童子切はというと＿＿＿＿、

「あああ虎さんダメですよ！虎さんたちのは後であげｍ＿＿＿＿あああああすーぷが！」
『こら虎君、駄目だろ勝手に取っちゃ。僕のを分けてあげるから、今はこれで我慢しｔ「おい愛染！オレのおかず取んなよ！！」
「へーんだ、最後まで取っておいてありがとうな太鼓鐘！」
『こらこら。愛君は勝手に人のを奪わない。貞君に返してあげなさい？愛君、そんなに食べたいなら僕のを分けるから。』
「ねえ見て薬研！具でこんなのできたよ！」
「おいおい乱。食いモンで遊ぶなよ。」

一時間後、童子切はやっと昼餉を食べれたのである。