YG-1 ページ9
《お前、ナムジュンに何言ったんだよ》
《セヘポンマニパドゥセヨ〜あんたら兄弟は挨拶がなっとらん。何なの?親しい人には礼儀を忘れろとか共有してる事項なの?》
年が明けてまたライブが再開して、海外とソウルを往復する、忙しない日々が始まった。
そんな中、別れて初めて送ったカトクは、ナムジュンの話だった。
《もう二週間もすぎて新年の挨拶もないだろ…て言うかナムジュンの奴、ここんとこ特にお前と寄り戻せってうるせーんだよ。あの調子じゃお前のとこにも来てたんだろ》
ナムジュンは何を思ったのか、しばらく静かだったのにここ最近は顔を合わせるたびに、別れる必要ないだの、何かできることはあるはずだだの、うるさくて仕方がない。
ただ、こうしてカトクを送るきっかけにはなったから、それに関してはありがたいと思わなくもない。
カトクのAは俺の緊張をよそに、憎たらしいくらい何かが変わった様子も無く、いつも通りすぎて拍子抜けしするくらいだった。
《来てたよ。うるさいから黙らせたんだけど、逆効果だったね》
《どゆこと》
サクサクすすむやり取り。
Aとは基本的に会話が長くなるから、俺は面倒になっていつもは通話に切り替えていたんだけど、…まだ、Aの声を鼓膜で受け止める覚悟ができない。
そしたら、突然爆弾を投げつけられた。
《あんまり他人の恋愛話に首突っ込みすぎると、そのうち親身になって相談相手になって、それから恋人候補になる可能性が高まっていくけど、それでもいいのかって》
《まじで、どういうこと?》
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年12月3日 8時