俺で君を奏でる方法【YG】 (ページ3)

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まあ、中身の方は全然変わらないので、ユンギを前にすると私はいつも、あの頃のままの男の子といる気持ちになってしまい、気安く振る舞ってしまうわけだけど。

最近、マネージャーの視線が痛い気がする。

近付きすぎだと、

思われているような、
気がする。

さて、ギターですけど。

まず、エレキは除外。

ユンギの性格上、最初のギターはアコギなのは間違いない。

じゃあどれを…と思案したところで、あ、と思い出して踵を返してユンギのところに戻った。

客用のソファに座って、持参したコーヒーを飲んでいるユンギに、私はひょいと手を差し出した。

YG「なに」

『手、見せてもらいたくて。大きさ知りたいんだけど、いい？』

YG「おー、プロっぽい」

ほら、と出された手を、仕事モードの私は何を考えずに重ねて、自分の手の大きさと比べる。

私が大きい方なので、身長はそんなに違わないのに、手は一回りくらい大きくて普通に驚いた。

『わあ、ユンギめっちゃ手がでかい』

YG「お前は何、え、小さすぎない？」

ユンギも何故かびっくりしている。

それにしても、こんな手をしてたなんて、全く知らなかった。