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驚いた私はショーツを両手の中に持ったまま見上げると、ユンギは私の目が潤んでいるのに気付いたのか、ぐっと顎を引いて眉を落とした。
YG「ごめんA、ちがう」
YG「俺以外ともこんなことしてるのかと思って勝手に嫉妬しただけで、さっきはちゃんと本気でしたから」
ユンギが一息で、真剣な顔で言うもんだから、涙はスンっと止まってくれた。
頬に当てた大きな手が、形の良い指が私の目尻を拭って涙を払う。
それから、
ゆっくり寄せられた顔が、
チャペルで永遠を誓うみたいに、
私にそっと口づけて、
YG「順番おかしいけど、ずっとそうなっても良いなって思ってた」
目の中に、
私への愛しさを隠そうともしないで、
YG「俺と、付き合う？」
この後ひま？
みたいな気軽さで言うから。
この人が世界のBTS様だって、音楽界の天上にいて、今の私なんか釣り合うわけない人だって、そんなことわかりきってたんだけど。
この瞬間ユンギは本当に、
最初にこの楽器屋に来た時と、
中身そのまんまで、
その天上にいるんなんだろうってわかって。
私も初対面のユンギに、
ぶっきらぼうだけどすごく優しい感じが、
かわいくて愛しい人だと思った、
あの日の気持ちのままでいいんだってわかって。
『うん、付き合う』
って言ったら、
それはそれは嬉しそうに、
笑ってくれた。
それから。
YG「あとそれ、ちょうだい。記念にするわ」
そう言って、私の手のショーツを奪うと、ポケットに入れた。
誰かに、
ほらこれ見てよ、
と今のユンギの顔を見せてあげたい。
どうしようもないくらい、
普通の男の子なんですけど。
〜の方法その1、終わり
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作者名：フネ55
| 作成日時：2022年11月30日 15時
