地上の楽園 -いち- 【JK】 (ページ27)

今日:22 hit、昨日:75 hit、合計:317,794 hit

27 ページ27

俺が悶々としている間に、まだ戸惑っている様子のAをなだめるような声で、セジンヒョンが話を進めていた。

S「実は、あなたの友達のサン・アリンさんの部屋のベッドが血まみれになっていて、何か事件に巻き込まれたのではないかと私のところに連絡がありまして」

S「アリンさんに連絡がついたところ、彼女の部屋にはあなたがいたとの話でしたが、間違いありありませんか？」

俺は、ヒョンの声を聞きながら、きつく手を握りしめてしまっていた。

これで、
Aに違うって言われたら、

それで終わりだとわかっていたから。

『…はい、私です』

認めた！

はあ、とジンヒョンと二人安堵のため息を吐いた。

SJ(なんか、刑事ドラマみたいになってきたな)

とジンヒョンが俺の緊張をほぐすような冗談を小さく言ったけど、全然笑えない。

だってその場合、犯人俺だし。

て言うか今まさに俺が、取り調べを受けてる、犯罪者の気持ちだし。