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キム・セジン様
先日はお電話で詳しくお伝えできず、申し訳ありませんでした。
詳細を、以下のようにお伝えいたします。
まず、酩酊した理由は、社内に気になる同僚がおり、その人を誘うために飲み過ぎてしまいました。
ホテルに戻るまで同僚とは一緒でしたが、彼に断られたと思い、自分の部屋に戻るためにエレベーターに乗りました。
乗るエレベーターを間違えた理由はわかりません。
SPに止められるるとこはありませんでした。
気付くと私は立てなくなっていて、二人の男性に介抱してもらったことを覚えています。
そのうちの一人と、合意の上で行為に至りました。
部屋の照明はドア近くの間接照明のみだったので、相手の顔は、逆光と暗さで分かりません。
名乗らなかったので名前も知りません。
部屋がサン・アリンの部屋だった理由は、同僚との仲を取り持とうとした彼女が、気を利かせて避妊具の置いてある彼女の部屋のカードキーを貸してくれたからです。
相手の方が誰であれ、私は今回のことを友人はもちろん、誰かに伝えるつもりはありません。
理由は、キム・セジンさんは私の名前も、仕事も、何もかもご存じだからです。
私は今の仕事が好きで、生きがいです。
失いたくありません。
だから、約束します。
今後、私からは、どんな形であろうと、一切この件について関わることはいたしません。
私の誠意が、伝わることを願っています。
イ・A
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年12月7日 14時