地上の楽園 -に- 【JK】 (ページ28)

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S「あなたの友達のサン・アリンさんの部屋のベッドが血まみれになっていて、何か事件に巻き込まれたのではないかと私のところに連絡があったんです」

ざーっと、血の気が引く音が聞こえた。

止まっていたはずの頭痛がぶり返し、思わず頭を抱えた。

処女って
血が出るんだっけ！

忘れてた！

S「アリンさんに連絡がついたところ、彼女の部屋にはあなたがいたとの話で」

あっあ！

巻き込んでごめん！アリン！

あと、私がアメリカに行くこともアリンに言ってなかった！

S「でも、あなたは探しても見つからず、時間が早くてあなたの会社の人間は捕まらない。フロントではもうすでにホテルを後にしていて、その先は知らないと」

セジンさんの話を聞けば聞くほど、血の気が引いて行く。

言葉もなく、黙り込んだ私にセジンさんはそっと、優しい声で

S「大丈夫ですか？」

と言った。

何が、と聞く前に尋ねられる。

S「Aさん、どこか、怪我をしているんじゃありませんか？」

ええ、しています。

とても、
上司のあなたには伝えられない場所が。

しかも、
どうして出血したかなんて話せない状況でできた傷で。