地上の楽園 -に- 【JK】 (ページ22)

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実のところ、朝起きてからもうずっと、私の中の女の子の部分が、私に向かって叫んでいる。

部屋に戻って！

あの人と話をして！

そう言っているのをずっと、聞こえないふりをしている。

私はその子を乱暴に捕まえると、その口にガムテープを貼り付けて心の奥のドアに押し込めて、閉じ込めた。

いくつもいくつも、鍵をかける。

それを聞いたら、私の中の何かが変わってしまいそうで。

鏡の中の私は、二日酔いで寝不足の、化粧を落とした顔は、百年の恋も冷めそうなほどひどい顔をしている。

アリンに背中を押されて、それでも何かを始めるつもりだったはずなのに、いざ始まると足がすくんだ。

覚悟が無かった。

正直言うと、そんなところ。

『…ごめんなさい』

こんな私に、手を差し伸べてくれたあの人に、届かない言葉を落とす。

私は手持ちのタートルネックを引っ張り出して着替えると、足早にホテルから立ち去った。