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コンビニで二日酔いに効くドリンクとスポーツ飲料を買い、空港行きのリムジンバスに乗り込むと、そのまま気を失うように眠ってしまった。


運転士に起こされて、慌ててバスを降りた頃には、割れそうな頭痛の方は収まっていた。

まだ身体は重だるく、頭もぼんやりしていたけれど、アリンに連絡していないことに気付いて思わず

『やばい!』

と声をあげて、慌ててカトクを送る。

きっとまだ寝ているだろうと思ったのに、彼女は起きていて、すぐに返事をくれた。

《アリン、ごめん、部屋汚しちゃった》

AR《え!なになに、うまく行ったの???》



《・・・・・・・・・・・》



AR《ちょっと、沈黙はなんなの》

AR《フィリップさんとうまく行ったの?》

《…フィリップさんとは、うまくいかなかったよ》

AR《きゃーー!じゃあ!他の誰かと上手く行ったの!?すごいじゃん!誰!?》

《…アリンの知らない人》





そして、私も知らない人。

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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年12月7日 14時

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