チャック開いてますよ ページ4
作戦その２
さりげなくがダメなら堂々と近づいちゃおう作戦。
この際、やり方なんてどうでもいい。
最終的にズボンのチャックを戻せれば問題無い。
ってことで堂々と近付こう。
確実にチャックを戻すには限界まで近付けばいい。
不自然だとしても大丈夫だろう。
色々と吹っ切れた僕は寮長の後ろに回り込む。
「Aさん、どうしたんですか……って!!??」
そう、これは所謂バッグハグの体勢。
首がもげてしまうんじゃないかという程
全力で後ろを見る寮長。
むしろそっちの方が好都合！
前のガードががら空きなので何をしてもバレない。
さすがに天才かもしれないなと思っていた刹那、
あることに気が付いた。
何も見えない……
いつも高身長なリーチ兄弟に挟まれていて分かりにくいが寮長もなかなかの高身長。実際に見るとデカい。
そして僕はカクレクマノミの人魚。
クマノミの人魚は背が小さい傾向にある。
もちろん僕もその対象内で…
ああ、終わった。
この大胆な行動も全て意味が無い。
無闇にチャックを探してもズボンに手を突っ込んでしまう可能性だってある。それは嫌だ。
どうする…？
頭の中がぐちゃぐちゃになっていると寮長が口を開いた。
「その…本当にどうしたんですか？」
「い、いやぁ…寒いので寮長で暖をとろうと…」
咄嗟に思い付いた嘘。
ぶっちゃけ寒くないし寧ろ暑い。
「そんなに寒かったらこれを…」
寮長は上着を脱ぎ、そっと僕の肩にかけてくれた。
誰だよ寮長をインチキタコ野郎って言ったやつ。
寮長は怖くないし普通に優しい人じゃないか。
少し話がずれてしまった。
次の作戦で決着をつけなければ…
「あ、ありがとうございます…
それで本題なのですが…」
「まだ進展してなかったんですね」
ごもっとも過ぎて何も言えない…
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如月るむ - 青天の霹靂さん» わー！嬉しいお言葉ありがとうございます〜！タイトルに目をつけてくださるなんて…！更新頑張ります！ (12月7日 0時) (
レス) id: 7f46237843 (このIDを非表示/違反報告)
青天の霹靂 - 既にはちゃめちゃに好きです！笑 タイトルのインパクトの強さが大好きです！お身体にお気をつけて、更新待ってます！ (12月6日 17時) (レス) id: 1bafc3cd7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：如月るむ | 作成日時：2023年12月6日 2時
