１１ 廉side ページ11
夜中にふと目が覚めたら、隣の海人の布団が空だった。よく見ると紫耀もいない。
あの悪ガキコンビ、夜中にどこほっつき歩いてんねん。
自分も起き上がって、飲み物を取りにいくと、みんなの寝ている所から一番遠い部屋の光が淡く漏れている。
近づくと声が聞こえてきた。
「んっ…やだ…声でちゃっ…」
この聞き覚えのある、舌足らずな高い声。
心の中でこれ以上ダメだと警笛がなるが、つい戸の隙間を覗いてしまった。
海人が浴衣を肩まではだけさせて、仰向けの紫耀の上に跨っていた。
片手を紫耀の胸板に乗せ、もう片方の手は自分の口元を押さえている。
そして、その細い腰は紫耀に支えられてゆっくり動かされていた。
浴衣で隠れてはっきりは見えないが、何をしているかは明白だった。
見てはいけないと思うのに、俺はその場を動くことができない。
嫌でも耳に入ってくる、くぐもった海人の声と紫耀の荒い息。目に入ってくる刺激的な映像と、あどけない海人の溶けた表情。部屋の湿度がこちらにも伝わってくる気がした。
海人が紫耀に手を伸ばすと、紫耀が起き上がり二人が向かい合う形になった。
海人が紫耀の首元に手を回し、ゆっくり近づく。
紫「なぁ海人…俺のこと好き…？」
海「しょお…大好きだよ。ねぇお願い…いっぱいチューして。」
海人が切なげな表情をして紫耀に乞うと、紫耀は海人の後頭部を抱いて熱いキスをした。
海「んっ、んっ、んっ」
二人が抱き合い口づけをしながら律動を早めていくのを見ていられず、俺はその場を離れた。
その時、紫耀は海人の肩越しに、戸の隙間を動く影を見ていた。
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Calckakkii2(プロフ) - この話好きすぎてこれでもう3回読み返します…よろしければまたしょうかいのお話読みたいです！ (2020年5月18日 21時) (
レス) id: f8a4e793a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - やっぱり何度読んでも面白いです！続編、新作などのこさんの描くもの何でも読みたいです！ (2020年5月11日 7時) (レス) id: 60d775cbe8 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - Annさん» ありがとうございますー！小悪魔かい私も大好きです！長くなっちゃいましたが、また思い出して読んでください笑！ (2019年7月14日 22時) (レス) id: e9d59d8006 (このIDを非表示/違反報告)
のこ(プロフ) - ゆんさん» 私の妄想楽しんでいただけたようで光栄です！廉担さんには申し訳ないです…！パロディでよければ他の作品も是非読んでみてください(^ ^) (2019年7月14日 22時) (レス) id: e9d59d8006 (このIDを非表示/違反報告)
Ann(プロフ) - のこちゃんお疲れ様でした〜〜素敵な作品を作ってくれてホントにありがとうございます〜小悪魔なかいちゃん大好きです！！多分この作品をもう一度読みます。ホントに大好きです！！ (2019年7月3日 12時) (レス) id: 7b21c62c80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のこ | 作成日時：2019年5月16日 15時
