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ひとしきり笑って、
あーおもろいと言いながら
ノゾムは俺の組んだ足に頭を乗っけてきた。
桃「脂肪ないから硬いわぁ」
紫「どつくで？」
桃「それが心地いいねんて。
俺専用のハマちゃん枕」
そういって無邪気に笑う。
紫「……さっきシャワー浴びたばっかやから、
まだ血の匂いがするんちゃうか」
桃「んー？
俺、ハマちゃんからそんなん感じたことないで？
いつも俺が大好きなハマちゃんの匂い」
そういって、
俺のお腹に手を回して抱き着いてくる。
…赤ん坊みたいやな。
桃「……もしハマちゃんから血の匂いがしても、
俺はそれも含めてハマちゃんが好きやで。
俺のために、みんなのために
頑張ってくれた証やんか」
ノゾムは、惜しげもなくこういうことを言う。
素直で、純粋で、まっすぐな
ノゾムが言う言葉には嘘がないから、
俺のもやがかかった心も溶けていく。
…ノゾムが、
俺のそばにいてくれてよかった。
俺がこの狂った世界で壊れずにおれてるんは、
多分ノゾムがおるからや。
ノゾムを守るためなら、
どんなに残酷なことでもやれると思った。
人の形をした化け物になっても
ノゾムは受け入れてくれる、
そんな気がした。
この笑顔を守れたら、それでいい。
桃「あ、照れてる？」
紫「照れてへん」
桃「うそや絶対照れてる！」
紫「照れてへんて！こいつ…」
ふざけて手を出し合いながらじゃれあう。
ノゾムが勢い余って俺を押し倒して
抱きつく態勢になった。
………重い。
俺にぎゅーっと抱き着いてくるノゾム。
ノゾムの大きい体から発せられる
心臓の音が聞こえる。
桃「ハマちゃん、いつもありがとうな。
俺、ほんまにハマちゃんとおるの楽しいねん」
さっきまで触れていた死体の冷たい感触が、
ノゾムの体温で消えていく。
耳障りな声も、もう聞こえなかった。
Fin
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ゆ(プロフ) - 8uppers、WESTバージョンって感じですごく感動しました！藤井流星くんと小瀧くんの手が汚れてる話とかアーセナルに重なってすごくグッと来ました..... (2021年8月31日 15時) (
レス) id: c4af2e4959 (このIDを非表示/違反報告)
梅子(プロフ) - 陽名さん» 陽名さん、ありがとうございます。嬉しいです♪ (2020年5月5日 15時) (レス) id: 6cf0795d13 (このIDを非表示/違反報告)
陽名(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年5月5日 14時) (レス) id: 2beb15fdef (このIDを非表示/違反報告)
梅子(プロフ) - 未来さん» 未来さん、ありがとうございます。ノンちゃんの成長、これからも見守ってください♪ (2020年5月4日 12時) (レス) id: 6cf0795d13 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - のんちゃんが頼もしくなってきた！先が楽しみですー！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 8bbaf315cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅子
| 作成日時：2020年4月18日 6時
