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田中さん、慎太郎さん、玉森くん、そして私の4人は、田中さんの運転する車に乗り込み、玉森くんの家を目指すことになった。
助手席に座る玉森くんは、肘をついて怠そうに外を見ながら時折田中さんに自宅への道を教える。
玉森くんと私は高校生の頃、2年・3年と同じクラスだった。
玉森くんは入学当初からそのルックスの甘さ等で所謂カースト上位のグループにいた。
玉森くんの周りの友達はやんちゃな子が多かったけど、本人はゆる〜く適当に過ごしていたというイメージが強い。
私と言えば少し勉強が出来るだけが取り柄の地味な女子で、もちろん目立たないグループ。
だけど仲の良い友達はいたし、それなりに楽しかった。
玉森くんと初めて同じクラスになった2年生から、本当に稀に玉森くんがおいガリ勉、なんて失礼な呼び名で理不尽に絡んでくることがあった。
その殆どが宿題見せろとかそんなのだったけど。
別にいじめられてた訳じゃないけど、あまりにも住む世界が違ったから、話しかけられるたびにオドオドしていたのを思い出す。
それぐらいの関係で、卒業した後の動向は全く知らなかったし興味もなかった。
まさかホストになっているなんて。
「着いた。ここ」
玉森くんの声に窓から外を覗くと、物凄い高層のマンションが建っていた。
一体家賃はいくらなのか。
車から降り、全員でエントランスに入ると豪華な作りに顔が引き攣る。
こんなの、テレビでしか見たことが無い。
玉森くんの部屋はまさかの最上階で、部屋の中も凄かった。
通されたリビングにある大きい窓は都心を一望できて、夜の街がキラキラと輝いている。
あまり物がないシンプルな部屋だけど、家具のひとつひとつがきっと高級なのだろうという予想は容易かった。
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ちあき(プロフ) - yk717miraiさん» コメントありがとうございます。私が書いたお話にそこまで感情移入してくださって嬉しいです(〃ω〃) (2019年8月12日 11時) (
レス) id: e4fa195aef (このIDを非表示/違反報告)
yk717mirai - 捨てて行った家族にバチが当たればいいのに。幸せになるべからず！！ (2019年8月12日 6時) (レス) id: 2f50dbd382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちあき | 作成日時：2019年8月11日 21時
