【銀魂】Don't touch me!!【沖田総悟】

プライベートとスキャンダル ページ37

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「――新八、今日の天気なに？」



――布団からの脱出が困難を極めるようになってきた今日この頃、ヒーターによって温められている万事屋で卵かけご飯をかきこみつつ、放ったそんな声。それはここ最近の日課であって。…もちろん、



「え、今日ですか？確か晴れのち曇り、だったような…」


「なるほど」


「雪は降らないですよ」




それを、確かめるためである。…雪が降ったら沖田さんもこたつに籠るらしいから。

まぁでも今日のところはとりあえず安心か、とホッと息を吐いて最後の一口を飲み込んだ。冷めかけた緑茶の湯呑を持ち上げていると「最近天気気にしてますよね、何かあったんですか？」と。



「なにか？」

「いや…、……最近楽しそうだなぁと」



どこか聞き辛そうにぎこちなく言った新八。ほほう、とそこで私はあることに勘づいた。



「天パの差し金だな」

「え、なんでわかったんですか！」

「新八にそういうことを勘繰れるほどのスキルはない」

「地味に酷いんですけど」



なんといっても生粋のチェリーボーイなのだ。その手の話題を自ら持ち出すとは思えない。…現在神楽や天パが姿を消しているのも実に怪しいし。



「私プライベートは非公開だから」

「銀さんや神楽ちゃんと一緒に暮らしてる時点で9割公開されてません？」

「新八のクセに生意気だぞ、そういうことはスキャンダル起こす相手を作ってから言って」

「そこ関係なくないですか!!」



わぁわぁ騒ぐチェリーボーイの声を背に、私はお茶を飲み干した。寒そうだなと空を見上げて羽織に腕を通しつつ。




「それじゃ、天パと神楽はどこに隠れてるんだか知らないけど私は白状しないから」




行ってくる、と公園へ向けて足を踏み出したのだった。

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