【銀魂】Don't touch me!!【沖田総悟】

こたつライフ ページ36

「俺？」

「だってサボってるイメージしかないし」

「どんな印象もってやがんだ。……事実だけど」

「事実じゃん」




なら否定をしないでほしいものである。それで何してるの、と重ねて尋ねてみればそいつは一瞬考えて。




「……こたつでサボリ？」


「私と大差ないけど」


「こたつなめんな」




最初にこたつなめてたのは沖田さんだ。解せない。……それに。



(…沖田さんも引きこもりライフしてるとしたら、)



冬の間は、会えないじゃないか。こたつに阻まれるなんてどういう事態だ。…折角脱こたつに傾き掛けていたっていうのに。




「……人の決意を踏みにじった」

「勝手に加害者に仕立てあげんじゃねーや」

「基本属性加害者みたいなものでしょ」

「基本属性警官になに言ってやがる」




まず加虐趣味な時点でアウトだ。一度牢屋に入って欲しい。冬の間はお互いこたつに縛りつけられることが分かり少し機嫌が悪いせいで沖田さんへのあたりも強くなる。

それなりに寒い12月の初めの中、頭上を見上げればそろそろ雪が降ってきてもおかしくないような気がした。……つまり、こたつライフまでも近い。



(…いつもなら嬉しいのに。)



今に限っては、……こう、なんていうか。

感情を掴んだ途端沖田さんに振り回されている気がして眉根を寄せた。こうなったら精一杯こたつを楽しんでやろうと決めて。





「――こたつ出るまではどのくらいだろう」


「しらね。…雪でも降りゃ出てくんじゃねーか」


「…ほう」




じゃぁ、今年の初雪は遅くに来てくれますように。…そんな願いを無言で唱える、寒空の下なのだった。

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