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ロクなのでない ページ8

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――――――



――万事屋へ依頼をしてから、はや一週間。本日休みの私は万事屋へと来ていた。……それというのも。



「――進展があったって本当ですか!?」



そんな連絡が、あったからである。目の前には苦笑いの新八君と相変わらず気力なさげな銀さんと、そして見覚えのない女の子がソファに腰掛けていて。

……思わずここへ入ってきた途端本題に切り込んでしまったけども、一度気を取り直してソファへ座った。



ごめんなさいと一息ついたところで少女を見つめながら「そちらは?」と銀さんへ尋ねてみる。

もしかしたらその道…っていうかどの道かわからないけど、ともかく何かのすごい人なのか、と少しわくわくしていれば。




「あ?……あー、そういやこの間いなかったか。ウチの従業員だ」

「従業員?」

「神楽アル。よろしくネ」




どうにも、予想は外れたらしかった。なにやら黒いもの――昆布?そんなものを加えながら言った少女もとい神楽ちゃんとやら。まさに美少女と言うべき見た目である。

大きな瞳がぱちりと瞬きするのを見つめていると「あーそれで」とその人が口を開いた。




「……進展っつーかなんつーかだが聞き回ったんだよ、色々と」

「色々?」

「周りの女どもに端からどうすりゃ綺麗になるか聞いた」

「なるほど!」




それは大変興味深い。身を乗り出した私へ気だるげな視線を向けながら彼は続ける。




「ただし期待すんじゃねーぞ、言っとくけど俺のまわりロクな女いねーからな」


「……酷いですね、ほんと」




ちなみに言うとその言葉の信憑性はゼロである。だって銀さんの『ロクなのがいない』ってすごく信用できない。本人がロクなのじゃないせいだろうか。

忠告など無視をして、期待万点でその目を見つめた。――すると。




「一人目、『裸になってローションを塗れ』」


「……はい?」


「二人目、『変に手を加えなくても女はありのままが綺麗なんじゃないか』」


「………はい?」


「三人目、『妙ちゃんになりたいってことか』」


「いや妙ちゃん誰」




思考回路が半分停止した私に彼は「以上だ」なんて。…………え。




「………銀さん」

「どうした」

「……本当にまともな方はいないんですか」




ごめんなさいである。銀さんの言うことだからと信用しなかった私が悪かった。――だってどういうことだそれは!

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高杉紗夜香(プロフ) - よく銀さんは胸が問題と言っていますが、中村さん的にはどれくらいが小さくてどれくらいが大きいんですか? (2018年1月17日 14時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)
ピピ - 中村さんの作品、いつも読ませていただいてます!ヒロインと銀さんのやり取りが面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2016年10月10日 22時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
中村(平日低浮上)(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます!!コマンド、笑ってくださって嬉しいです笑 じょは…ご想像におまかせします! なんとか一巻か二巻におさまるかな、という感じです。よろしくしていただけたらと思います…!! (2016年10月9日 18時) (レス) id: c9af2bf87c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - じょ、とは一体……上玉?上等?← (2016年10月9日 8時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
まさか(プロフ) - コマンドでお茶をふく…リアルに吹きました五年ぶりくらいに…笑 応援してます! (2016年10月7日 20時) (レス) id: fc0d9ef477 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/  
作成日時:2016年10月1日 23時

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