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適度なスリルは必須 ページ24

「――な、ななな何をするんですか一体離してください今すぐゥゥゥ!!!」

「何すんだってそれこっちの台詞だからねお前。なに?銀さんのサラツヤキューティクルが羨ましくなっちゃったの?」



混乱からか何からか顔を赤で染める私。対して銀さんはというと未だジャンプで顔を覆ったまま気だるそうに言葉を返していた。ひとつだけ言っておきたいんだけれども彼のキューティクルにはサラもツヤも見当たらない。

とにもかくにも取り繕おうと「び、美人には適度なスリルが必要なので!」なんてよくわからない言い訳を口走った。「なんだよそれは」とかなんとか言いつつ、銀さんは漸く体を起こして、




「―――…え゛」




…………そして、固まった。……詳しく言うと、視界に私を収めた直後固まった。
その怪訝なこちらを怪しむかのような視線に気まずさを感じながら目をそらす。そんなに変かな、と考えていたら。



「……どちらさん?」

「Aです!!」

「いや確実に別人だろ!俺ァ騙されねーぞ!!」



襲ってきたのはそんな台詞であった。有り得ねェと繰り返すその人へ視線を戻して「正真正銘私です!!」と繰り返す。――驚いているのは私も同じだ。

お妙さんが私へ施した化粧とやらはいたって単純なものらしい。道行く女の人なら誰でもやっているレベル、と彼女は言っていた。……ともかく、それを顔の上に乗せてみると私は自分でも驚く程様変わりしたのである。


唇には艶やかな赤色、頬にはほのかな薄紅色。まだ仕組みのよくわかっていないアイメイクもしてもらって。そして完成した私の顔は、中々それなりなものだった。

道行くイマドキな女の人も素顔にしてみれば私のようなものなのかもしれない、なんて考えつつ鏡を見つめたことは記憶に新しいけれど――……第三者に、まさかこんな反応をされるとは!いやわからなくはないんだけど!



「別人でも替え玉でもなんでもなくて、正真正銘依頼人の青山Aです!」



三度繰り返せば漸く銀さんも現実を受け入れたようで「女って怖ェ」とかなんとか。失礼千万だ。

“じょ”→←レアな機会



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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , ギャグ
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高杉紗夜香(プロフ) - よく銀さんは胸が問題と言っていますが、中村さん的にはどれくらいが小さくてどれくらいが大きいんですか? (2018年1月17日 14時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)
ピピ - 中村さんの作品、いつも読ませていただいてます!ヒロインと銀さんのやり取りが面白くて大好きです!これからも頑張ってください! (2016年10月10日 22時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
中村(平日低浮上)(プロフ) - 皆様コメントありがとうございます!!コマンド、笑ってくださって嬉しいです笑 じょは…ご想像におまかせします! なんとか一巻か二巻におさまるかな、という感じです。よろしくしていただけたらと思います…!! (2016年10月9日 18時) (レス) id: c9af2bf87c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - じょ、とは一体……上玉?上等?← (2016年10月9日 8時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
まさか(プロフ) - コマンドでお茶をふく…リアルに吹きました五年ぶりくらいに…笑 応援してます! (2016年10月7日 20時) (レス) id: fc0d9ef477 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/  
作成日時:2016年10月1日 23時

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