【銀魂3z】少年少女よ言葉を紡げ！【沖田総悟】

ガラパゴス ページ2

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――それはある、朝のことである。いつも通り5時50分に起床し6時50分に家を出た私は、7時少し過ぎに学校に到着した。そしてまたいつも通り新聞を貼り、いつも通り教室に戻った、のだけれど。


(……あれ。)


3Aという札の掲げられた教室の中、自分の席にて開いたスクールバック。そこでチカチカと光る、未だガラパゴスのそれ。

こんな時間に着信かなにかあったのだろうかとぱかり、開いてみれば、そこには『新着メール一件』の文字。…迷惑メールを怪しみつつ、開封した。



すると、なんというか驚くことに、




「――お、」



…きた、くん。…驚きのあまり一文字は声になってしまった。――つまりそこでは『From:沖田くん』なんて文字が踊っていたのである。……なんということだ、沖田くんからメールだなんて。



(……いや、別におかしくはないんだけれども。)



でもこう――新鮮、というか。
沖田くんとは一年と少しの付き合いだけれども、お互い携帯電話のアドレスを交換したのはつい最近、沖田くんが新聞部に入部してからのことである。



今まではなんとなく放課後を一緒に過ごす協力者、という感じであって携帯でやり取りするという発想すらなかったけれど、今は流石に部長と副部長なのだ。連絡手段がなければ不便極まりない。

アドレス交換だったり副部長と呼んでふざけることができたり、最近では沖田くんのことも気を遣わなくていい協力者というより同じ部活の友達に思えて嬉しい限りで…って今はそうじゃなくて。




――まぁそんなわけで、私と彼はアドレスを交換しているのである。しかしそれを使う機会は無いに等しい。言ってしまえば今回が初めてだ。


一体どんなメールが来ているのか、もしや沖田くん絵文字とか使っちゃうのか、そうだとしたら明日の一面じゃないの、などなど。少しだけウキウキしながら画面をスクロールしてみると。




『今日休みだからネタ自分で集めやがれ』




……たった一文で綴られた、本題。…いやいやいや、沖田くん。


(予想通りがすぎるよ…！)


絵文字もなし、愛想もなし、導入部分もなし、というか句読点もなし。まったくもうこんなに“らしい”メールも中々ないな、とため息をついて――我に返る。




…えっと、なんだ。……沖田くんが休み!!?

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