【銀魂】浅き夢見じ酔ひもせず【高杉晋助】

黒で塗りつぶされた、 ページ6

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――――――高杉さん曰く“面倒事”について知らされてから、三日ほど。

････早いことに、私たちはもう既に春雨の戦艦へと戻っていて。



(･･――真っ暗。)



小さな小窓の向こうの景色は、前も後ろも右も左も、何もかも見えず分からない暗闇の世界だった。――あぁ、戻ってきてしまった。


(･････といっても、言う程の悲壮感があるわけではないのだけれど。)




そもそもが“望むなれば地球にいたい”というだけで、宇宙にいたって少し落ち着かない以外に不都合なことなどないのだ。･･だから、それに関してはまぁ良いのだけれど。


･･･問題は、それとはまた別というか。――――例の面倒事についてだ。




流石に春雨に戻った初日である今日から何かしらしなければいけなくなるとは思っていないし実際そうではないけれど、高杉さんは朝早くから上層部に呼び出されてしまっていて。


･･まさかまたいいように使われてしまうのだろうか。････鬼兵隊の春雨内での地位向上のためには仕方がないのかもしれないけれど。




(――まぁ、私は高杉さんに従うまでか。)





前回――駿河様の件といい、なんだかんだで彼の言うことを聞いていれば何とかなってしまうのだということは明白だ。賢い人というのは判断を見誤らない。


ここで私なんぞが悩んでいたってどうにかなることではないか、なんて少しため息をつき、黒で塗りつぶされた小窓から視線を外したのだった。

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