遂に ページ33
――――――――――
――地球到着、二日目。･･･太陽が地平線の向こうへと沈み、青白い三日月が空に昇った頃。
･･私はと、いうと。
「―――覚悟は出来たか」
･･･見慣れた家の目の前に佇んでいた。私が二十年と少し過ごしたその人形箱の前に。
･･平たく言ってしまえば深津家へ仕掛けようとしているのだ。隣で煙管を持つ高杉さんはどこか飄々としており。
「･･･ええ、できました」
そんな彼に目を奪われたまま、私はそう返した。･･実際父を斬る覚悟は出来ているのだ。――たとえ。
(･･･たとえ、その後･･――――、)
･･まぁ、今はそんなことを考えている場合ではないか。
視線を高杉さんから眼前の門へと目を向ければしかと戸締りがされていた。
「････いいか、てめェの狙いは左衛門のみだ。他は鬼兵隊の者が殺る」
「･･･と、仰いますと」
「真正面からこちらの兵が攻め入る。あちらさんがそれに気を取られてるうちに、てめェは左衛門を見つけろ」
――そして殺せ、と無言の中で付け足されたであろう言葉を丁重に受け取って。
「･･わかりました。･･･――では」
立派な佇まいを外の人にも見せるためなのか、そこまで高くはない塀。･･私はそれを越えて、深津家へ足を踏み入れたのだった。
＊
――――――
(――･･暗い。)
――夜中の真っ暗闇の中、か細い月の光に照らされた私。･･現在地は庭の真ん中であり。
(･･でもこれならば気づかれることもないか。)
父の寝室へと向かっている最中だ。見慣れた庭を勘で歩いていると。
「――――――!!」
「――――!!?」
･･･遠くの方で、何やら騒がしい声が聞こえた。･･鬼兵隊の皆さんが攻め入ったのだろう。屋敷が広いせいかまだこちらまで騒ぎは広まっていない。
――抜き足差し足で歩を進め、更に数分ほど。
「――･･ふぅ･･･」
･･“それ”、･･･父の寝室が、眼前に姿を現した。
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minami☆(プロフ) - いつも見てます。頑張ってくださいv(*⌒0⌒)v (2015年3月18日 7時) (
レス) id: ffe66244c5 (このIDを非表示/違反報告)
高杉総悟 - 俺の姉のも受験生なんです。｢受かってるかな？｣(>_<)といつも言ってますぜ (2015年3月13日 22時) (レス) id: 8aa907f804 (このIDを非表示/違反報告)
中村@3/11受験(プロフ) - 応援コメ本当にありがとうございました！お陰様でなんとか終えられました･･ε-(´∀｀*)結果はまだ分かりませんが、これからは以前の更新ペースに戻れるかと思われます。･･といってもやはり休日のみなのですが(^_^;) 精一杯頑張りますので、宜しくお願い致します！ (2015年3月11日 17時) (レス) id: 0d3c6b7cce (このIDを非表示/違反報告)
くるぅある - 明日いよいよ受験ですね！！fight！！！！ですよ☆ (2015年3月10日 18時) (レス) id: 272b881e40 (このIDを非表示/違反報告)
高杉総悟 - 受験頑張ってください (2015年3月8日 19時) (レス) id: 8aa907f804 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時：2015年2月28日 22時
