【銀魂】有為の奥山今日越えて【高杉晋助】

真っ暗 ページ3

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――紅桜に関していざこざが起きたあの日から、早いことで一週間。･･･私たち鬼兵隊はというと。



「･･にしても真っ暗っスね」


「････本当、怖いくらいに」



･･宇宙に、いた。――正確に言えば春雨の船のうち一つに。

鬼兵隊は、紅桜の件で本格的に春雨と手を組むこととなったのだ。･･そうなったならまずは話をしなければということで宇宙まで来てしまったわけ。



････そして今、私は来島さんと真っ暗な窓の外を眺めているのだけれど。



「･･あの、来島さん」


「何っスか？」


「････いえ。･･･なんだか不安になってしまって」



どこまでもどこまでも暗闇が続いていくだけのこの宇宙というものは、頭がおかしくなってしまいそうだ。

右を見ても左を見ても、後ろを見ても前を見ても。･･進む方向がわからなくて。




「――やはり、道しるべは必要ですね」



真っ暗な中だと何もかもわからなくなってしまう、と続ければ来島さんは「その通りっス」なんて私に同調するように頷いた。



「･･でもまぁ、少しの辛抱っスよ。その内帰れますから」


「････だと、いいんですけれど」



何しろ春雨も一筋縄ではいきそうにない。手を組むことが決まったからといってそれを対等に出来るかどうかはこちらの手腕にかかっているのだ。


はぁ、と頭が痛くなるような感覚から溜め息を吐いて。




「･･･なんとかなれば、万々歳です」



その言葉に、来島さんはまた先程と同じく頷いたのだった。

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