【銀魂】白夜叉さんの恋愛遍歴【坂田銀時】

いつもと違うことだらけ ページ46

――だって、待ってって。何今日の銀時は。なんでこんな感じなわけ？


…いつものそいつなら、私のこといい女とか言わないし。良くてクソアマくらいだ、多分。色気がどうたらこうたらも普段は言うようなキャラじゃないし、本当。



――それが、いい女だ色気があるだ、調子が狂ってしまう。




(……何、なの…？)




――いつもと違う銀時も、鳴り止まない鼓動も。…なんだか、自分がどうにかなってしまいそうで。





「Aはそいつに惚れてるアルな」




煩い動悸を鎮めるためコップの酒を飲み干したそのとき、そんな言葉が蘇ってきた。…昨日の女王様の、それが。



(――惚れてる、ねぇ。)



…それを十ほど年の若いあの女王様に指摘されてしまっていることに対してはちょっと情けないけど、ともかく。




……私は、そいつに惚れてるんだろうか。それとも、ただ昔の思い出を美化してしまっているだけなんだろうか。


…そりゃぁ、嫌いな訳じゃないけど。でもそれと惚れるっていうのは違うでしょ。




(…判断するには、まだ色々足りないか…。)




ため息混じりに、取り敢えず、とそいつを見つめてみる。

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