【銀魂】白夜叉さんの恋愛遍歴【坂田銀時】

まさかまさか ページ43

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「――一日ぶり、銀時」


「…一日経っても変わり映えしねーな、お前は」


「アンタにだけは言われたかないわよ」




――いつも通り、例の居酒屋。先に飲み始めていた俺の目の前では、バイト帰りらしいAが右手をひらひらとさせており。



(…惚れる、ねェ…。)



つい昨日存在に気づいたそれを、少し思い返してみた。…が。





「…何ガン見してんの、気色悪い」


「うるせーんだよボケ」




如何にも気味悪そうにそいつは眉根を寄せ。




「女ガン見したいんならそこらのキャバクラでも行ってきな」


「扱いが雑すぎんだよ！」




はいはい、と俺の反論も聞き流している。アレか、喧嘩売ってんのか。


……つーかマジ何なの俺。何こいつに惚れてるとか。有りえねーだろ。――爛れた恋愛、とやらの相手だぞ、よりによって。




…しかも体を重ねた当時、奴ァまだ小娘だったのだ。神楽と同じ歳か、一つ上か位ェの。…まァ俺もまだ二十にもなってなかったからして、犯罪的なアレじゃねーが。






――だが、しかし。


……そんな齢の頃から知っており、更にあの頃は恋愛感情など抱いていなかったそいつに今頃惚れるたァ。




(…どういう了見だ、こりゃ。)

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