【銀魂】白夜叉さんの恋愛遍歴【坂田銀時】

どんだけ懐いてんだ ページ39

…しかし、神楽はといえばそんなに気にしてもいなさそうな顔で。




「うっさいアル銀ちゃん。相手がどうなろうと私がしたのは人助けアルヨ」



「…どうなろうとってお前な…。…まぁいいけどよ。

――んで、助けた相手が酢昆布くれた、と？」



「そういうことネ。銀ちゃんとは違っていい人だったし」



「女の人だったの？神楽ちゃんがいい人って言うなんて珍しいね」



「紛れもなくいい人で、あと超綺麗だったアル！」




へぇ、綺麗だったんだ、と笑う新八に「キモイ」などと飛び蹴りをかます神楽。――綺麗、ねェ。




(…ま、あいつにゃ及ばねェだろーが。)




…無意識で脳裏に浮かんできたそいつ――Aに、苦笑を零し。






「…どーせそんなでもねーんだろ」


「何言ってるアルカ！超べっぴんだったアル！」




全く、銀ちゃんと同じ爛れた恋愛経験者とは思えないくらいヨ、と。




「爛れた恋愛、だァ？」


「なんか訳ありぽかったネ」




でも銀ちゃんとは違ってしっかりしてたけどナ！などと腕を組んだ神楽。どういう意味だ。と、いうか。




「…この短時間でどんだけ懐いちゃってんのお前」


「銀ちゃんに何か言われる筋合いはないアル」


「あ？ぶっ飛ばしたろか!?」


「上等ネ！表出るヨロシ!!」




「――いや二人共落ち着いてくださいよ！喧嘩はやめましょうって！」





その場に立ち上がった俺と神楽へ、新八が声を上げた。




「アンタら破壊力凄まじいんだから、家破壊するようなことやめて下さいよ！」


「どこの母親だお前は」
「何言ってんですか！」




――で、と新八は神楽へ目を向け。

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