【銀魂】白夜叉さんの恋愛遍歴【坂田銀時】

危ない、のかもしれない　sideB ページ26

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――――銀時と再会してから、はや一ヶ月と少し。

…今では完全に私の日常ってものに食い込んできてしまっていたそいつに、もう十年の距離はなく。




「……はぁー…」




こりゃ、危ないかもね、なんて呟きが一人の部屋に響いた。

…何が、危ないのかというと。



(――――…求めそう。)



――あれは、いつのことだったか。多分銀時と再会してすぐの頃、私は“そいつを求めてしまいそうだ”という危機感を感じていて。…そして。





それが、現実になろうとしていた。


……昔、あの頃。私たちの間にはなかった…、…感じる暇が、なかった。そんな、感情を。





――あの状況では存在し得なかったその想いを、今にも抱いてしまいそうで。




「――――あー…」



…銀時の、アホ。

……惚れたら、どうしてくれるんだって。




(…叶えてもくれないくせに。)




――――あのバカヤロー、ともう一度呟いて、私はベッドの上に倒れ込んだのだった。

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