【銀魂】白夜叉さんの恋愛遍歴【坂田銀時】

どうやら確からしい ページ25

(……昨日はマジ頑張ったわ俺。)




――そいつの昨日の様子…、…頬が紅潮していたり目が潤んでいたりしていたその様子を思い起こすことは、容易く。





…十年前のあの頃とて、酔いつぶれたそいつを介抱すんのは決まって俺だった。――だが、しかし。


……十年越しのそいつは、やはり違っていた。あの頃は微塵もなかった…と、いうと語弊があるが。“それ”が増しており。





――格段に色っぽくなってやがったことは、紛れもねー事実だろう。…面倒臭せーことに。




(…あんにゃろー。)




なにガキがいい女になっちまってんだよ、ムカつく。


…この数週間の間、そいつとは結構な頻度で会っており――…正直今のAとの距離は、十年前より縮まっているだろう。あの時は良くも悪くも殺伐とした空気が拭えなかったし。





……そして、もう一つ白状するなら。




(――他の奴にゃ、見せたかねーな。)




…そんな思いが芽生えちまっているのも事実である。――それが、恋情なのか単なる心配なのか判断するにはまだ色々足りねーもんがあるが。



…まぁ、取り敢えず。





――――俺はそいつをただの腐れ縁として、…“昔の爛れた関係の相手”としてだけ見ているわけじゃねーことだけはどうやら確からしいと、ため息を吐いたのだった。

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