【銀魂】白夜叉さんの恋愛遍歴【坂田銀時】

他力本願 ページ16

「――にしても、銀時が本当に社長とはね」




――と、私が声を発したのは酒をコップ一杯飲み干したあたりでのこと。




「…あ？なんだよ突然」


「とてもじゃないけどそうは見えない」




昔からどっからどう見ても社会不適合者で、確かに会社員とかじゃ絶対やっていけないだろうとは思ってたけど。




「……まさか、社長とは」


「なんだよその目。アレか、玉の輿狙いかお前」


「こんだけ玉の輿って言葉から遠い社長も珍しいでしょうよ」


「バッキャロー、絶対アレだかんな、宝くじとか当てて札束に埋もれてやっからな！」
「せめて自分の職業で稼ごうとしてくんない？」




一緒になったって札束どころか借金くらいにしか埋もれられないだろうに。




「そんなもん願い下げ、ってね」


「失礼な奴だなお前」


「うっさい」




ぐい、とまた酒を飲み干し。




「…でも結局万事屋って何してんの？従業員とかは？」




そういえば聞いていなかったそんなことを聞いてみる。銀時一人なら社長とは言えないだろうし。…いやこいつなら言いそうではあるけど。


とにもかくにも、返事を急かすように銀時の顔を見上げれば。

凄く不安です→←縮めていって、　sideB

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す