【銀魂】白夜叉さんの恋愛遍歴【坂田銀時】

縮めていって、　sideB ページ15

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――白夜叉のことを、そいつの名前…銀時と、呼ぶようになり出してから二週間と少し。…私の日常は、少しだけ変化していた。



――例えば。



「原崎さん、合コン付いてきてもらえない？」


「……あー、ごめん。無理」


「最近ノリ悪いってー」




…合コンに、参加していなかったり。





「――…やっほ」


「よー」




……かなりの頻度で、銀時と飲みに出かけていたり。



(…どうしてこうなっちゃったか。)



考えても無駄なのはわかっているつもりだけど。…まぁ、成り行きというやつだ。





――あの日。銀時を銀時と呼ぶようになった、二週間前のあの日。…飲んだくれた私たちは、なんだか知らない間に次会う約束をしていたらしく。


…私は約束を破ることが苦手だ、これでも。そして律儀にもその約束を守ってしまった私は、この十年で開いた銀時との間の距離をどんどん縮めていってしまい。





「…ちなみに今日の仕事とやらは？」


「あ？あると思ってんのか」


「でしょうね」




……今では完全に、昔と同じ距離感で会話ができるようになってしまっていた。不覚な、ことに。

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