番外編�◆ЭА垢伴採� ページ39
「･･それ？」
私の言葉に、『何のことだ』とでも言わんばかりに視線を投げかけた沖田さん。
･･でも私は、･･まぁそこまで混乱したりすることじゃぁないんだけど、結構な驚きを抱えて。
「そ、それです！あの、松葉杖」
沖田さんが使うそれを指さしつつ、言った。――そう、今私と向き合っているその人は、つい昨日まで嫌々ながら使っていた車椅子ではなく松葉杖でその場所に立っているのだ。
･･最近かなり快方に向かってきているとはいえ、怪我人に違いない沖田さんがこけたりしてしまわないかわたわたとしていれば。
「････俺ァそこまでドジじゃねーや」
「･･･はい･･？」
「俺を心配してるてめーの方が大怪我しちまいそうでィ」
･･･至って余裕そうな沖田さんに「･･････失礼ですよ」と返した。･･間が空いてしまったのは心当たりがなかったわけじゃないからなのだけど･･、････それはまぁ、胸に秘めて。
「――それよりその松葉杖どうしたんですか？」
一番の疑問を発してみれば。
「･･そりゃ、そろそろ回復してきたからに決まってんだろーが」
いつまでも寝たきりじゃらちがあかねェ、とのこと。
「････本当に大丈夫なんですか？」
「少なくともAよか怪我する可能性は少ねーよ」
「･･失礼ですよね」
「事実って知ってっか」
･･････うん、やっぱり失礼だよなぁ。
･･まぁ、でも。
「･･･何か不自由なことがあったら言って下さいね。私に出来ることならなんでもやりますから」
何と言ったって右手は怪我、左手は松葉杖という沖田さん。私にも何かしら出来ることがあれば、という純粋な思いからの提案だったんだけど、
「･････なんでも、ねェ」
･･沖田さんの顔に浮かんだその笑みを見る限り、どうやら純粋とは真逆の方向に解釈されてしまったらしい。
「････あ、あの、沖田さん･･･？･･で、出来る範囲ですよ･･･？」
ひしひしと感じる嫌な予感から後ずさりしつつ言えば。
「･･そっちそのまんま行ったらベッドだぜィ。･････それともそういうのがご希望だってんなら遠慮はしねーが」
「――いッ、いえいえいえ･･!!!」
･･･････沖田さんの声に飛び上がるようにしてベッドから離れた私。････なんだろう、この踊らされてる感じ。
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みずき - 文の構成力とか内容の面白さとか........本当に素晴らしいです！読み込めば読み込むほどその場の風景だったり、人物の感情だったり、様々なことを想像しながら読むことが出来ました！何度も読みたくなる素敵な作品ですね！！ (2018年3月7日 0時) (
レス) id: 5f5fd54baa (このIDを非表示/違反報告)
イミテンシヤ - もう！最高でした！純粋なお付き合いが美しい！！主人公ちゃんかわいい！ (2018年2月18日 19時) (レス) id: 1ec0e336fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 沖田さんかっこよすぎました。中村さんのさくひんだいすきですほんと！！これからも陰ながら応援させていただきますm(_ _)m (2017年10月13日 1時) (レス) id: 9b72875a2b (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 沖田〜カッコいいよーヤバいヤバいヤバい！!!!! (2017年10月12日 17時) (レス) id: 8322775854 (このIDを非表示/違反報告)
銀魂☆ - 常連さんは想うひとより、常連さんは想いびとのほうがいいと思います。でもなはしはいいし、個人の感想なので、気にしないでください。 (2017年8月30日 8時) (レス) id: 7eb058898b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中村
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/
作成日時：2015年1月6日 12時
