検索窓
今日:35 hit、昨日:15 hit、合計:911,895 hit

泣きたい ページ21

「――あ、や、その・・土方さん、」


「あァ?」



不安やら何やらでもうはち切れそうになっている私は、事情を知っていそうな人――土方さんを見つけて、もう我慢できなかった。



「なんで沖田さんはこんなことになってるんでしょうか・・?あと重傷って一体?なんで昨日まで普通だったのに・・?」



不安を、わからないことを。端から聞いた私は、泣きたいのを必死で我慢して土方さんを見つめた。


一方でその人は紫煙を吐き出し。




「・・・・・歩きながら話す。行くぞ」

「・・はい」



私は、土方さんの後に続いたのだった。







――――



「――・・最近、真選組じゃある武器商人を追ってたんだ」



・・・・と、土方さんが突然そんなことを言いだしたのは病院の受付を通り過ぎたあたりでのことで。・・多分、沖田さんのことと関係があるんだろう。「はい」と頷き続きを促した。



「・・・まァ、違法取引やら攘夷志士への武器の斡旋やら、色々やってやがった組織でな。これがまた変に賢いんだよ。本拠地も割れねェし俺たちゃ苦戦してたんだが、」



なんて、そこで一度間を置いた土方さんは苦々しげに顔を歪め。




「――総悟は、何やら情報を掴んでたらしくてな」


「・・沖田さん、が?」


「あァ。・・・・・ちっとでも他人に漏らしたらまたおじゃんだと思ったのか、誰にも相談せずに一人で捜査してやがった」




・・・・沖田さんらしい、といえばそうなのかもしれない。




「・・・・・それで、どうしたんですか」


「・・突き止めたよ、アイツは。本拠地突き止めて真選組に連絡して、自分は一足先に乗り込みやがった」


「そんな無茶な・・」




思わず呟いた私に、土方さんは「いや、無茶ではねェんだ」と。

普通じゃなかったこと→←いつも通りの中に



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1569 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1510人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぽっぽ - えってぇてぇ、、、すごい胸に来るものがある (4月30日 22時) (レス) @page35 id: b2924b43fc (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 文の構成力とか内容の面白さとか........本当に素晴らしいです!読み込めば読み込むほどその場の風景だったり、人物の感情だったり、様々なことを想像しながら読むことが出来ました!何度も読みたくなる素敵な作品ですね!! (2018年3月7日 0時) (レス) id: 5f5fd54baa (このIDを非表示/違反報告)
イミテンシヤ - もう!最高でした!純粋なお付き合いが美しい!!主人公ちゃんかわいい! (2018年2月18日 19時) (レス) id: 1ec0e336fd (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 沖田さんかっこよすぎました。中村さんのさくひんだいすきですほんと!!これからも陰ながら応援させていただきますm(_ _)m (2017年10月13日 1時) (レス) id: 9b72875a2b (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち - 沖田〜カッコいいよーヤバいヤバいヤバい!!!!! (2017年10月12日 17時) (レス) id: 8322775854 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:中村 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nakamura_/  
作成日時:2015年1月6日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。